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近衛予備隊-430 [高校生バトル-85]

「年長者は働いている人が多い様ですが、彼らは仕事と学習のバランスをどう考えているのでしょう?」
「近衛予備隊として必須の教科をこなせば、後は各自のペースで仕事に必要な知識を中心に学んでいまして、その辺りは本人の自由なのです。
 ただ、彼らは互いに色々相談していましてね。
 仕事が忙しくなれば人手が欲しい、職場が新たに導入した機械について学ぶ必要が有るとか、今まで頑張って来たからそろそろ彼女を作って結婚したいとか。」
「相談出来る仲間がいるのは良いことですね。
 単なる学習の場ではないことが分かります。」
「仕事に関しては、労働環境の改善を目指して法律を作ったのですが、長時間労働が発覚することも有りまして、そう言った労働環境の改善も彼らからの報告が頼りなのです。
 景気が良くなり稼げると踏んだ連中が好き勝手しない様に。」
「報告は多いのですか?」
「大統領親衛隊に窓口を設けていますが、結構来ているみたいです。
 担当者は、暫く見せしめ的に摘発して行くと話していました。」
「見せしめですか…。」
「自分は独裁者ですからね、稼げる様になって舞い上がり社員のことを考えられなくなってる連中には、山奥の刑務所で働いて貰います。」
「社長などの取締役を刑務所送りに?」
「そうなるでしょう、その隙を突いて近衛予備隊のメンバーが会社の主導権を握ることを考えているので、相談する必要が有るのです。」
「えっ、そこまで?」
「稼げてる会社は近衛予備隊からの優秀な人材を得てる所ばかりです。
 パソコンの導入に際して自分達が学習するより手っ取り早かったのですよ。
 それに感謝して法律を守り従業員を大切にしている会社も多いのですが、欲に目が眩み従業員の人権を考えられなくなってる人達には表舞台から退いて貰います。
 若くて誠実、会社の内情に精通している予備隊の仲間が経営すれば社員も安心でしょう。」
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