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近衛予備隊-420 [高校生バトル-84]

「その辺りの指導は詩織の教えに沿っているのだな。」
「ええ、詩織さまと相談し、この国に合わせて少し変えてありますが根幹は遠江王家と同じです。
 宗教者の教えには良く分からない部分が有りますが、詩織さまの教えは論理的ですので高校生達にも好評、彼らにとって詩織さまは神様ですので、近衛予備隊を強固なものにしているのです。」
「同じ思想に元ずく教育を受けて来た者同士の連帯感が有ると学生から聞いたよ。」
「彼らが数学研究室の建設作業に進んで集まって来るのも、その連帯感を再確認したいからで、彼らは近衛予備隊隊員として詩織さまに忠誠を誓っていますが、それは神に対する信仰心に近しいのです。」
「そうか、娘が女神になったと聞いた時は驚いたが彼らにとって良い存在なのかな。」
「勿論です、王国内では当たり前ですが共和国でも多くの国民から尊敬される存在、我が国民だけでなく周辺諸国の人達からもです。」
「周りの国々にも影響を与えているのか?」
「ええ、近衛隊はただの社員ではなく、マーケットの展開で各国に雇用の場を生み出したり教育のサポートも、我が国が軍事費を兵器に使う必要がないのも彼らの功績なのです。
 国旗の一部にユニオンジャックを取り入れている国と英国との関係とは少し異なりますが、詩織さまを女王としてして迎え、立憲君主制への移行を考えてる共和国も幾つかあるのですよ。」
「アビュニス王国とは違う形なのかな?」
「アビュニス王国は王国全体が一つの企業となっていますので、詩織さまは女王で有り企業の会長なのですが、詩織さまを女王として戴きたいと考えてる国々は、女王をシンボルとしその傘下の国同士が協力して発展して行くことを目論んでいます。
 それ以前に、各国の国民が詩織さまという女神さまを女王に迎えたいと考えているのです。」
「共和国が法律を変え女王を迎えると言うのは難しいだろう。」
「どうでしょう、来年に王国を名乗る為の国民投票を実施する国は有ります。
 オーストラリアの国王が英国の国王で有ることのメリットは良く分かりませんが、彼らは詩織さまの経済的な影響力を期待しているみたいですね。」
「オーストラリアの国民からしたら時代に逆行したことだと思うのではないかな。」
「かも知れませんが、詩織さまの命を受け、近衛隊は他国で利益を得たらその国に投資と言う方針を貫いていまして、それが好感され我々のマーケット展開が進んでいるのです。」
「海外展開は詩織に任せっきりだったから詳しく無いのだが、利益をその国での再投資に充てても、我々のグループ企業にとってマーケットの拡大は大きなメリットが有るからな。」
「はい、マーケットでは我々のグループ企業で生産された商品を中心に販売していますので。」
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