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近衛予備隊-415 [高校生バトル-84]

「日本人の佐伯学長は、こんな近衛予備隊を中心とした学校に対して違和感を感じておられますか?」
「そうだな、正直戸惑うことも有るが、彼らが戦争で戦うことは無いのだろ?」
「それは絶対に避けるべきことで、隊としての訓練は戦争を想定してのものでは有りません。」
「整列や行進が訓練の中に盛り込まれてはいるが、皆笑顔だものな。
 詩織に関する式典では真剣な表情より笑顔が大切だと教えられているのだとか。」
「近衛予備隊には元々観光客を楽しませる為のパフォーマンスを意識して結成されたという一面が有りますが、その訓練を通して意識が変わり成長しています。
 何の緊張感も無く育って来た子ども達が、新兵教育を経て変わって行くのですよ。」
「みたいだな、あの新兵教育はメリハリが有って見ていて楽しかったよ。
 素早く整列出来るかどうかもゲーム感覚だが、素早く整列出来たら指導官は笑顔でジョークを言ったりしていた。
 緊張感を持っての訓練だったが、ずっと緊張していては疲れるだけだものな。」
「集合整列の訓練を行ってることにより集団で移動する時の効率が良いのです。
 点呼を如何に短時間で済ませられるかが彼らの課題でも有るのですよ。」
「統制が取れてないと人数確認に時間が掛かる、自分が中学生だった頃の遠足は、今思えばひどいものだったよ。」
「点呼の訓練は小中学校でも取り入れ始めています、お手本で有る近衛予備隊が彼らにとって憧れの存在ですので概ね好評なのですが、国軍出身者に指導させない様にするのが大変なのだとか。」
「軍隊式の厳しいものになってしまうとか?」
「ええ、小中学生には必要の無いレベル、いえ、これからも平和を維持して行けたら国軍の訓練も近衛予備隊レベルで良いと考えています。
 国軍、特に国軍OBは認めないでしょうが。」
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