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近衛予備隊-410 [高校生バトル-83]

「新たな仕事?」
「ハンディを持った人達には働き方の見直しを含めて検討してくれてるよ。
 一日一時間、観光客で賑わう所のチエックをし汚れなどを報告する仕事とか、報告を受けて掃除したり修理したりする仕事、ハンディの有る人には出来る事だけして貰えば良い。
 勿論大した収入にはならないが、支援を受けてるだけの生活よりは良いだろ。
 手間もコストも掛かるが、観光客は大きな利益をもたらしてくれている、そんな観光客に気持ち良く過ごして貰うには、こういった地道な活動をもっとして良いと思ってる。」
「そうね、観光業界で伸びてる所にはリピーターを増やすべく明日への投資を促しているのでしょ、観光業に携わる人達がその意味を理解してくれると良いわね。
 でも、国民の意識を、犯罪が多発し治安の悪かった国が人に優しい国に成る、そんな方向に向かわせては来たけどまだまだだわ。」
「ハンディを持つ人に優しい社会になるまでの道のりは長いだろうが、教育活動を続けていれば少しずつでも改善されて行くだろう。
 学生達は我が国を様々な意味で誇れる国にしたいと考えているからな。」
「誇れる国が一つのテーマなのかしら?」
「少なくとも彼らは自分が大金持ちになるとか考えていない。
 足るを知る、詩織さまの教えを突き詰めて考えた結果、海外の贅沢しても使い切れない資産を持っていても更に私腹を肥やすことにただただ貪欲な人に対して、犯罪者だと思う様になってるよ。
 彼らは事業を成功させ利益を上げることを考えているが、その利益は自身の為でなく社会の為にと。
 大人と違って純粋なんだ。」
「そんな純粋な人達が国を支えてくれたら安心だけど、それも、王家が私財を国民の為に使って来たからでしょうね。」
「シャルロットはもっとお金が欲しかったとか?」
「まさか、ジョンが大統領として恥ずかしい暮らしをしているのなら兎も角、私達は充分贅沢な暮らしをしているわ。
 キラキラ光る石を見せびらかす様な悪趣味ではないのだから。
 色々やって来たから収入は多いけど、孤児院とかは適度にお金が掛かるでしょ。」
「まあな、だが彼らは稼げる実習に熱心だから今の支援額のままで良いそうだ。
 余裕が有るから次は学校向けの楽器購入に充てようか?」
「それも明日への投資なのよね。
 中学生で組んだブラスバンドチームは思っていたより上手だったわ、そして、その演奏を生で聴けることに意義が有るのよね。」
「ああ、プロの演奏よりは当然劣るが、ラジオから流れる音楽とは違うからな。」
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