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近衛予備隊-397 [高校生バトル-82]

「詩織さまの教えが有りますので例え彼らが宗教組織を作ったところで変な宗教にはならないでしょう。
 儀式も、詩織さまへの忠誠と共に自分の目標を確認したりと言ったものですので。」
「盲目的な忠誠心は少し恐ろしくも有るのだが。」
「彼らだけでなく国民の詩織さまに対する忠誠心は、誰かから強制されたものでも、誰かが意図的に仕組んで形成されたものでも無いのです。
 国民の多くは、詩織さまがこの国に関わって下さったことで、生活環境が大幅に改善されたと感じています。」
「そうか…、最近自分の写真がマーケットに飾られ始めてるみたいでな…。」
「ええ、大学の権威を高めるにはその学長の存在を国民に知らしめる必要があると聞いています。」
「女王の父親が学長と言うだけで大学の権威は最高レベルになりますから。」
「諸外国の大学と比べたら情けないレベルだぞ…。」
「レベルなんて関係有りません、もっと研究したいと思った高校生が大学生となり研究する。
 そこに学びと成長が有れば良いのです。
 これからも人数が増えて行くと思いますが大丈夫ですよね?」
「工学部は施設を更に充実させて行きたいが、他は学生任せで大丈夫だろう。
 小学校に併設された教育学部の部屋は色々な形で活用されているそうだよ。
 教育学部とは関係の無い学生も、自分達のミーティングで使うついでに子どもの相手をしてるそうでね、そこから子ども達の視野が広がる可能性が有る。
 まあ、就職した連中は自宅のパソコンを利用して研究や学習をしてるから問題ないだろう。
 卒業が無くて教授連中まで学籍番号を持っているのだから、いずれ世界一学生数の多い大学になるだろうが、情報交換のセンターとして機能していれば悪くないと思うよ。」
「はい、向上心の有る人は学び続けると詩織さまから聞かされています。
 就職して学習から離れても近衛予備隊は心の拠り所、仕事で必要になった知識を得るために何時でも近衛予備隊を利用することが出来る形にして来ました。
 そこに大学と言うワンランク上の組織が出来たことの意味は大きいと思います。
 開学当初は能力の高い者だけを大学生として来ましたが、研究したい、もっと学びたいと言う近衛予備隊メンバー全員に門戸を開放して下さいましたので、これからどうなって行くのか楽しみです。」
「近衛予備隊や高校生、留学生以外が大学生になることは今後も考えなくて良いのか?」
「ええ、大学生になる事を希望するなら高校生になって貰えば良いのです。
 高校の入学試験に通らないレベルの人が大学生になることは避けたいと思いませんか?」
「王立高校生以外に能力の高い子は居ないと?」
「いたとしても我々の仲間になろうとして来なかった人ですので気にしなくて良いでしょう。
 共に国の改革を進めて行こうと考える子は王立高等学校を目指しますので。」
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