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近衛予備隊-390 [高校生バトル-81]

 ギフテッドの存在は話に聞いていたが実際に会ったことは無かったので、椙山さんにお願いして本人と会わせて貰うことにした。
 その前に高校や大学研究室の話は一通り椙山さんからしておいて貰い…。

「亮二、ここでの生活は楽しい?」
「はい、とても楽しいです、大統領閣下。」
「はは、ジョンで良いよ、高校生になったら近衛予備隊への登録も考えてくれているのだろ。」
「勿論です、仲間外れには成りたくありませんから。」
「友達は沢山出来たのか?」
「はい、かなり親しい友人が七人、そこそこ親しい人は二十六人、一緒に遊んだり学んだりしている子は七十四人になります。」
「三つのグループにはかなりの差が有るのかな?」
「そうですね、かなり親しい人達は難しい話をしても聞いてくれる人達で、自分も彼らの話を聞くことが楽しいです。
 そこそこの人達と難しい話をすることは出来ませんが、彼らは仲良くしたいと特に意思表示して来ます、他の子達も色々な形で一緒になる機会の有る子達、みんな日本から来た自分を快く受け入れてくれました。」
「移住で日本の友達とは離れてしまったが寂しく無かったのか?」
「いいえ、日本には友達がいませんでしたので、頭が悪いと言うより心の狭い子ばかりでした。
 ここでは算数や数学が得意だと話したら、みんなが教えて欲しいと頼ってくれ、自分のことを誰も変な目で見なかったのです。
 彼らとは真面目なことから、おバカなことまで色々な話をしているのですよ。」
「そんな話の中で印象に残ってることは有るのかな?」
「この国がジョンや女王陛下のお力によって、どんどん良くなってると皆が誇らしげに話すのは、なんかまぶしかったです。
 女王陛下が日本人なのだから、自分もこの国でずっと暮らして良いのですよね?」
「勿論さ、高校や大学の話は聞いてくれたかい?」
「はい、大統領からの誕生日プレゼントだと聞いて興奮しました。
 一年待たなく良いなんて嬉し過ぎますが、大学の研究室と言うのは良く分かっていません。」
「まあ、私も良くは分かっていないのだが、部屋を用意して遠江大学教育学部数学科の人達と交流出来る様にする。
 そこで週一回、高校生と共に数学の学習をしてくれれば良いと思ってるのだが、数学以外にも興味を持っていることは有るのだろ?」
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