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近衛予備隊-385 [高校生バトル-81]

「大学の正式な本部はどうしますか?」
「丘の上、中学校の隣に建設することで話が進んでるわよ、学長は眺望など色々気に入ったそうでね。」
「本部だけなら王宮エリア内に置いても問題ないですものね、他の施設はどうします?」
「基本は今使ってる所をそのままになるわ。」
「教育学部には学部としての建物が無いのですが。」
「教育実習が盛んに行われているのだがら、全ての公立学校に教育学部キャンパスの看板を付けることになりそうね。」
「それで教育学部生は納得するのですか?」
「各学校に教師や実習生の為の部屋を設けて、ネット環境を今より充実させれば、特別な校舎を建てるより喜ばれると思うのだけど。」
「う~ん、予算面の比較はしにくいです。」
「教育実習は留学生と高校生が中心になっていて、今の教育学部は現場の教師が中心なのだから、変に特別な建物を建てても無駄なのよ。
 工学部の研究室は動かせないし、経営学部はここの店を拠点にしている。
 鳥類研究所はネット環境を整えたキャンプ場のログハウスで問題ないみたいでね。」
「確かにそれぞれの事情を考えるとベストかも知れませんが、学生が増えても対応出来ますか?」
「難しくなるのはシステムエンジニアの育成コースぐらいだと思うのだけど、育成コースを目指してる子はまだ少ないでしょ。
 学長としては、大学とは別にシステムエンジニアが快適に働ける環境の建物を建設するよう指示してるから、そこが完成したら、その片隅で学ぶことになるのかな。」
「そんな建物、どこに建てるのです?」
「それが中学校の隣なのよ、大学の本部はそのおまけね。」
「本部に大勢の人が来る必要は無いでしょうから納得出来ますが、王宮の敷地内にシステムエンジニアとは言えども、その作業場を建てるのは…。」
「そこで働く人達は子達に良い影響を与えると思うのよ。
 肩書を特別なものにすれば、子ども達が憧れるのではないかしら、算数の得意な子しかなれない職業としてね。」
「子ども達にとっての目標とするのですか?」
「ええ、システムエンジニアやプログラマーの需要は今後も伸びると予想してるし、実際足りて無い所も有るみたいなの。
 頭脳労働に子ども達が憧れてくれたら、自然と理数系の力が伸びるでしょ。」
「そうですね、システムエンジニアの存在を知らない子がエンジニアを目指すことは有りませんから。」
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