SSブログ

近衛予備隊-372 [高校生バトル-80]

「王国になった所で大きく変わる訳では無いのでしょ?」
「ええ、国民がもっと盛り上がるまで待っても良いと考えています。
 その間に経済発展を進め、一家に一台電気自動車を持てるぐらいにしたいですね。」
「発電は大丈夫なの?」
「電灯を灯すだけの簡易発電だけでなく、電気自動車の充電が出来るレベルのものにも取り組みたいと新会社の幹部は考えていまして。
 独立した発電機が沢山有れば、災害時にも全面停電とはならないので一石二鳥なのです。
 電気自動車は輸入になりますが、発電機は輸出したいとも。」
「需要は有りそうね。」
「風力発電も水力発電も風車や水車の回る姿が観光客に喜んで貰えていますし、余剰電力を使った動くモニュメントも好評です。
 イルミネーションもクリスマスシーズンから各地で始めます。」
「観光客の心を揺さぶり続けるのか。」
「ホテルの稼働率を高いままにしておきたいですので。」
「経営陣の高校生や大学生達もそこまで考えているのかしら。」
「はい、発電装置の組み立てを体験した子に対して、会社目線からの継続的なアドバイスも始まっています。
 単なる営利企業では無く社会に貢献する企業が彼らの目標、詩織さまの考えは彼らにしっかり受け継がれていますよ。」
「それなら経営者の若返りは進みそうね。」
「ええ、近衛予備隊や王国騎士団のメンバーは次々と会社の要職に就いています。
 パソコンを使えない様な人達には退場して頂くしかないのですが、惨めな思いをさせない配慮は忘れていません。」
「今までの国立学校を小学校とし中学校を併設して行く案はどうなってるの?」
「ここの小中学校をモデルに検討して貰っています。
 王立高等学校に入学出来るだけの力が無くても中学生として学び、就職先を選べる様になって欲しいです。」
「中学生になるかどうかは本人次第だったかしら。」
「ええ、パソコンを中心により高度な学習を受ける権利を得られる代わりに、真面目に学習する義務が生じます。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。