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近衛予備隊-360 [高校生バトル-78]

「国の教育制度はどうして行くつもりなの?」
「今の国立学校を国立小学校に名称変更し、今まで通り義務教育を中心に行っていくことが柱で有ることに変更は有りませんが、選択科目に熱心に取り組んでいる子を中心にした中等学校を小学校内に併設して行きます。
 中学生になることで意識を高めて貰い、就職時に雇用者側の判断材料を増やす狙いも有ります。
 中等学校での優秀者は試験に合格すれば王立高等学校にも籍を置くことが出来ますが、中等学校で学べることはそのまま中等学校でと考えています。
 一応の目安として十五歳までは中等学校で、十六歳からは高等学校でと言う形を考えていますが、中等学校で学んでいても高等学校合格者は学習環境面で優遇します。」
「高校生が増えそうなの?」
「ええ、観光で潤っているエリアの学校では全員が英語で学んでいるところも有ります。
 そんなエリアでは義務教育が始まる前の幼児期から、地域の子ども達に英語を教えられていまして、大人達も協力的なのです。
 経済的な問題が減り子ども達は学習に集中出来る環境になっていますので、自然と王立高等学校を目指す子が増えています。
 能力的に今の高校合格ラインを越えられない子でも中等学校で力を伸ばして貰えたらと考えています。」
「能力の高い子は十歳でも中学生になれて、十二歳から高校生に。
 十二歳で高校生になれた子も十五歳までは中学生と共に学ぶと言う感じなのかしら?」
「そうですね、学習単元をクリアする速度の速い子はそうなるでしょう。」
「ゆっくりな子は?」
「十五歳までは小学生、十六歳になった時点で義務教育は終了ですが、本人に学習意欲が有れば小学生として学習を続けることも可能です。
「実際にいるの?」
「ええ、働き始めてから、もっと農業の知識を身に付けて来いとか英語力を高めろと言われ、夜間の教室に通ってる子も少なく無いそうです。
 働いて行く上で実際に必要なことですが、雇ってる側が能力によって給与を変えるそうで、昇給目指して頑張ってる子もいるそうです。」
「雇用状況はどう?」
「失業率が下がり、観光業中心に人手不足に成りかけています。
 海外からの出稼ぎ労働者を雇うか若年労働者を育てるかの二択になって来ていまして、観光業で働けない人達との格差が出来つつ有ります。
 この状況を利用して教育の重要性を説き、改めて英語教育を進めて行きたいです。」
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