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近衛予備隊-316 [高校生バトル-74]

 我が国にも大学と呼べるものをと言う声が出て大学設立の検討が始まったが、王立高等学校が充実した教育活動を続けられれば必要性は高くない。
 だが、国が発展しつつ有ると国民に感じて貰うには大学が有っても良い。
 今は研究者より技術者を必要としていて、会社の研究施設も主に工場や農場の改善に取り組んでいるのだが、それらを含め調整し大学にして行く。
 詩織さまと共に皆で話し合い王立大学の概要が出来始めた。

「ジョン、大学の経済学部や教育学部は近衛予備隊改め王立高等学校の優秀な生徒や王国騎士団メンバーに在籍して貰うと聞いたけど大学ってそんな感じで良いの?」
「問題ないさ日本の大学でも推薦入試とか、アドミッションズ オフィス入試とかが有るそうでね。
 シャルロット、新設される王立大学は、近衛予備隊関係と留学生のみで構成するつもりなんだ。」
「私立学校からの入学は認めないの?」
「それは王立高等学校に入学してからでも遅くは無いだろ。
 卒業のない学校だから入学資格の上限を十八歳までに引き上げることにしたんだ。
 私立学校では教えていない我々の理念を学び、王立大学で研究するに足る者だと認められたら、王立大学にも籍を置いて貰う。」
「転籍ではなく?」
「先々は分からないが、取り敢えず王立高等学校にも籍が有った方が何かと便利だと思ってね。」
「えっと…、留学生以外は全員大統領の直属と言うことになるのかしら?」
「そうなるが無理強いはしない、大災害発生時に向けての支援訓練は自由参加だろ。」
「ええ、大災害を経験してる日本からのスタッフが驚いていたわね、自分達が高校生の頃にそんな訓練は全くしていなかったと、自由参加なのに大勢が参加し、ネット上でも就職した近衛予備隊メンバーを含め様々なシミュレーションがなされていることにも。」
「日本だと自衛隊が動くからだろうな、勿論我が国でも国軍が動く、ただ、日本の彼らは自国を守ることに対して他人事みたいな感覚が有ると感じたことはないか?」
「それはうちの一般国民でも同じでしょ。」
「そうなのか?」
「ジョンは大統領になり、警備の関係も有って一般人と話す機会が無くなっているから感覚が変わって来てるのよ。」
「う~ん、そう言われるてみると…。」
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