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近衛予備隊-300 [高校生バトル-72]

「日本から来てる社員の中に弾ける人はいるし、観光客が演奏してくれると思うわ。
 まずは王国からだけど、各地のマーケットとかにも置きピアノの周りは汚しては行けないとルールを徹底して行くってどうかしら、そこから汚しては行けないエリアを広げて行くの。」
「ルールを浸透させる切っ掛けにするのですね。
 しかし、子どもが勝手に触ったりとか、そもそもピアノって高額なのでは有りませんか?」
「安くはないけど遠江王国の辺りには楽器工場が有ってね、この国で販売代理店を立ち上げて、まずは所得の増えてる層の子どもをターゲットにピアノ教室を始めても良いし、子ども達が使える楽器を増やし、彼らには将来観光客を楽しませて貰うとか。
 近衛隊の有志がたまに広場で演奏すると、直ぐに人が集まるのよ。」
「国立学校で音楽を選択した場合は歌のみ、伴奏用のオルガンは骨董品レベルで子どもには触らせられないと聞いています…。」
「ストリートピアノを利用して歌の練習をしても良いでしょ、観光客が一緒に歌ってくれるかも。
 取り敢えず王国内に楽器を増やしましょう、費用は任せておいて、心配しなくて良いわよ。」
「それなら、まずはどこに置くか検討して貰います。」
「ストリートピアノとは別に、子ども達が自由に使えるピアノを用意して、その反応を見てみたいわね。」
「国立学校に置いてみますか?」
「そうね、新品でも良いのだけど、中古のアップライトの方が気軽に遊べるかな、遠江王国のスタッフと相談してみるわ。
 ピアノに触れる時の特別ルールを作ってジョンが考えてる民度のアップに繋げるのも有りね。」
「手を洗ってからは当然として…、ピアノを最大限に活かせる策を練ってみます。」
「他の楽器は音を出すだけでも教える必要が有るから近衛隊とも相談だけど、近衛予備隊でマーチングバンドをスタートさせるとかはどう?」
「はい、近衛隊の演奏に聴き憧れてる子は多いです。
 楽器の値段を知ってからは考えに入れて無かったのですが…」
「楽器は大切に扱えばずっと使えるの、予備隊の子達が使うレベルなら、そこまで高くは無いのよ。」
「一度調べてから、予備隊メンバーに打診してみます。」
「国軍には軍楽隊が有るのでしょ、そっちはどんな感じなの?」
「賓客の歓迎式典で演奏して貰っていますが個々のレベルは良く分かりません。
 国立学校で歌を教えてる人はいますが…。」
「一度音楽教育を見直してみない、余暇は酒とギャンブルだけの大人が多いのでしょ。
 音楽を通して心の幅を広げるとか考えられないかしら?
 職業の選択肢に音楽家を加えられたら素敵だと思うのだけど。」
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