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近衛予備隊-288 [高校生バトル-71]

 法律までは意識して無かった彼らだったが教育に関わって来たメンバーばかりなので、様々な意見が出された。

「我々が義務教育として進めている部分は国内のどの学校でも実行して貰いたいですね、そう言ったことも法で定められるのですか?」
「子どもの内に学んでおくべき基礎的なことは、罰則付きの法で指導して行かないと駄目だろう。」
「はい、私立学校では犯罪のことや社会と個人の関係と言った教育がおろそかになっていると感じました、国は国民によって成り立っています、残念な国民ばかりでは改革のスピードは上がりません。
 また、歴史とか古典文学に時間を割いてる学校が有るのですが、興味の有る子が本を読んで学習すれば良いレベルまで全員に対して、興味が無くても無理に覚えさせると言う無駄なことを。
 先進国の教育を見習うのなら理数系に力を入れて欲しいのですが、力有る教師を雇える環境ではなさそうです。」
「国立学校の課題でも有るのだろ。」
「はい、国軍の兵士は頑張ってくれていますが特別な教育を受けて来た人達では有りませんので。
 ですがインフラ整備のあらゆる場面で海外からの応援者に頼らざるを得ない現状を改善して行くには…、法の整備とは関係ないのでしょうが…。」
「いや、理数系に強い子を集め、より高度な教育を受けられる学校は必要だと思う。
 その為の予算を組み易くするには法的な裏付けが有った方が良い、大統領令はあまり出したくないのだよ。」
「前大統領はともかく、私はジョン王子なら独裁者になっても構わないと思っています。
 私立学校では民主主義教育に力を入れてる所も有りますが、共和国から王国に変わったエリアの発展は素晴らしいもの。
 王国の指導者は誰一人として国民の選挙で選ばれた人では有りません。
 王国の欠点である、王の子がその能力に関係なく後を継ぐと言う問題も解決されています。」
「女王陛下の功績だな、共和国の国会議員も大統領親衛隊出身者で固めることに成功したからやりたい放題に出来るのだが、それだけに国民に対してはステップを踏んで国政を進めていると理解して貰いたいのだよ、そうして行かないと地方自治体の長が独裁的な行動に出た時に止めにくいからね。」
「そんな事も考えておられたのですか。」
「集団のトップに立ったら好き放題出来ると誤解されてもな。」
「確かにそうですね、我々はリーダー論について学んで来ましたが、そう考えると益々教育を充実させて行く必要性を感じます。
 義務教育の部分は法で定め、誰しもが大人になるまでに社会の一員として身に付けておくべきことを学んで貰うことが出来たとして、そこから先の学習についてはどう考えておられますか?」
「海外では小学校中学校高等学校大学と言った形で教育と研究の場を持っていることは皆認識してるだろ、国立学校ではその小学校と中学校に当たる年齢層の子ども達に対して義務教育と職業教育を行っているが、その上は近衛予備隊になる、そこを高等学校や大学として再編して行くのはどうだ?」
「近衛予備隊も人数が増え巨大化しつつ有りますので悪く無いですが、詩織近衛予備隊の名称が消えるのは寂しいです。」
「それは私もだよ、ただ、予備隊として発足したものの予備隊から近衛隊に入隊する者は僅か、予備の文言は他に置き換えて良いとも思うんだ。」
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