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近衛予備隊-276 [高校生バトル-70]

「そっか、彼らは死刑囚だったから…、大きく減刑されたと感じてるのかしら?」
「どうですかね、死んだ方がマシだと思って自殺する人もいますので。」
「自殺されるのも面倒でしょ、死刑か終身強制労働か本人が選べるとかどう?」
「そうですね…、終身強制労働がどんなものか知った上で判断して貰い、死刑を選んだ場合は自分で毒を飲んで貰うとか、死刑執行官の心が痛まない様にしたいですが…、全員殺人事件を犯した人ですので、それが妥当なのかも知れません。」
「日本だと死刑が執行されないまま何年も、それはそれでなかなかの罰なのだけど、働かずに衣食住が保障されてるなんて、ジョンは納得出来ないでしょ?」
「ええ、死刑制度の有る国のことは少し調べてみましたが変ですよね、自信を持って死刑判決を下した筈なのに刑の執行を躊躇してるとしたら税金を使って養ってるも同然です。
 法律を変え、死刑をやめて働かせるとか考えられないのでしょうか?」
「死刑制度を存続させるのなら速やかに死刑執行、そこに問題が有るのなら死刑制度廃止なのだけど、微妙な問題から逃げるのが日本の政治家でね。
 日本で政治家を尊敬する人が減っているのは、無駄に多い国会議員の中に違法行為をする人がいることも有るのだけど。」
「人は地位を得ると変な私欲が出ると、大統領親衛隊から国会議員になった人達とも話し合っています、互いに気を付けようと。」
「どう、一党独裁で改革を進めてるけど歪は出て来てない?」
「どうですかね、完全にとは行きませんので今頃自分を暗殺する計画が進んでいるのかも知れません。」
「対応は?」
「敵の多かった前大統領を守っていた大統領親衛隊の警護班から色々レクチャーは受けています。
 王宮から指示を出している今の形を続けて欲しいそうで。」
「王国のこのエリアはセキュリティーを更に強化したものね。」
「遠江王国の王家が試しているシステムですね、まずは店で万引き犯が一網打尽になっています。」
「店のは少し目的が違うのだけど。」
「それでも悪事を考えてる連中に対して牽制にはなっていると思います。
 万引きをした頭の悪い連中は少しの罰金で済んだからと反省せずに再犯、そこには半年ほどの強制労働が待っていて無給労働者の確保に繋がっていますので。」
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