SSブログ

近衛予備隊-266 [高校生バトル-69]

「近衛予備隊の子達は学習用のパソコンで遊ぶことも有るの?」
「はい色々試してみると言う指示は今も継続されています、それでも自身のスキルアップに繋がることがメインで、次がお絵描きや音楽などの趣味でしょうか、ゲームを楽しんでいる子もいます。
 VOCALOIDで歌を作る子もいるのですよ。
 無料のお試し期間が終了するまでに、うちのYouTubeチャンネルで使える曲を作曲出来たら製品の購入費用以上を自分が負担するとした所、頑張る子が出て来まして結構採用されてます。」
「そうなの、ジョン達のYouTubeチャンネルは見てるけど気付かなかったわ。」
「実際に使用している曲は、彼らが作曲したものを主に人間が演奏していますので。」
「そう言うことか、ジョンは他にも賞金を出してるの?」
「ええ、最近ではプリンスカップと銘打たれる様になりまして色々と、賞金額は抑え気味なのですが喜ばれています。
 パソコンへの入力速度を競う大会が毎回盛り上がっているのですが、その結果政府機関へ実習に行ってる連中は職員達に一目置かれる存在になっているのです。
 キーボード入力が早いだけでなく正確で、スペルミスにも気付きますからね。」
「成程…、他には?」
「マーケット実習をしている子達中心に業務改善の提案を出して貰っています。
 審査の結果、採用されたらご褒美ですが、採用されること自体が嬉しいそうで、みんな真剣に実習と向き合ってくれています。」
「採用されると言うことは大人に認めて貰えることだものね。
 私もクイーンズカップとか始めてみようかしら。」
「どんなことを競って貰うのです?」
「そうね…、絵や歌のコンテストと言った文化面はどう、彼らには仕事だけの人間になって欲しく無いのよ、余計なお世話かもだけど。
 オリジナルの歌や踊りが有っても良いでしょ、ベースはどんなジャンルでも構わないけど、新しい国から新しい文化を発信して行くみたいな形で。」
「確かに海外の音楽文化を有難がっていて、自分達が発信すると言う意識は弱いと思います。
 アーティストが育ちにくい環境でしたから我が国で目立つアーティストは…、少なくとも沢山稼げてるアーティストは国に残っていないと思います。」
「稼げるかどうかは二の次で良いわ、趣味として人生を豊かに出来るレベルを目指して貰い、こちらで広く紹介するぐらいで…、でも、近衛予備隊の子で無くてもそんな場を欲しがってる人が居るかも知れないわね…。」
「ですね、ちょっと検討してみましょうか。」
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。