SSブログ

近衛予備隊-262 [高校生バトル-69]

 日本のスタッフが世界で一番若く素敵な大統領と銘打ってアピールしてくれたお陰か、海外からの取材が続いている。
 その取材陣が注目するのは俺達に関連するグッズの多さ。
 試しにと売り出した新商品が売れたのに気を良くした連中が次々と新商品を出しているのだが、観光客には好評、特に大統領になってからの売れ行きは絶好調で生産体制を強化、雇用の拡大にも繋がり良いことずくめだ。
 上質の製品に俺に関連するロゴや写真、絵を加えるだけで利益率を高くしても売れる、利益は学校の施設建設や運営費として使われるので、応援の意味で購入してくれる人も多いと聞く。
 取材陣はマーケットや工場の取材も、競争相手のいないマーケットに驚き疑問を感じるそうだが決して暴利をむさぼっている訳では無いと知り複雑な心境になるそうだ。
 価格競争が無いのに適正価格。
 価格競争をしている会社では人件費を抑えたり納入業者に無理を強いることも有ると聞いた。
 実習として働く子どもの多さも気になるそうだが、長時間労働や重労働は当然禁止。
 働く子ども達の笑顔は印象的なのだ。
 そして…。

「工場の取材をシンプルレジの組み立て工場中心にしているのは何か企みが有るの?」
「ああ、部品を日本から輸入して完成させる、完成したレジはこの国とアビュニス王国で売れてる訳だが、周辺諸国にも売れ始めてることをアピールしたくてね。
 近衛隊は会社の世界展開を担ってもいるだろ。
 その過程でシンプルレジの使える店を増やして行こうと考えているんだ。
 詩織さまの肖像付きカード一枚で世界を旅行出来るのが理想。
 クレジットカードが使えない店を減らしつつ、うちのプリペイドカードを普及させようとね。」
「クレジットカードを持てない人でも使えるものね。
 シンプルレジの組み立て工場はレジが行き渡ったら規模を縮小かと思っていたけど、その需要を呼び起こしてもいるのなら安心だわ。」
「家電品の売り上げが好調だから、そっちの組み立て工場建設の話も来てる、シンプルレジの売り上げが落ちたら家電品にシフトチェンジすれば良いんだ。
 家電品は部品を輸入して製品を輸出する形も検討してるよ。」
「でも、それには品質が良く無いと駄目でしょ?」
「ああ、その為に王国騎士団を送り込みたいのだが、学校の展開が落ち着かないとな。」
「王国騎士団は大統領の指示に従い国の改革の為に働くのね、彼らから何らかの不満は出て無いの?」
「今の所は届いてないよ、名誉ある騎士団として給料を高めに設定して有るからな。
 それだけの働きをしてくれているし、架空のお話に実名で登場する話も有り気合が入っているよ。」
nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。