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近衛予備隊-251 [高校生バトル-68]

 俺は電力供給の安定化、義務教育の推進とこの国にとって大きな問題と向き合っているが、近衛隊の助力により何とか進められている。
 だが、そこに大統領選挙が近づきつつ有り…。

「ジョン、大統領の支持母体は後継としてジョンを認める声明を出したわね、後は税制などの改革案を国民が受け入れてくれるかどうかだけど。」
「詩織はどう思います?」
「対立候補として名が挙がってる人達に大した実績はないし、乱暴だけど実績を上げた大統領、その後は丁寧な改革を行えるジョンが理想、まあ、なんとかなるでしょ。」
「詩織や近衛隊がバックに付いてくれてますからね。
 ただ、我々の想いが国民に伝わるかどうか、マーケットの展開で生活が改善された人達は支持してくれると思いますが。」
「教育制度の充実が問題になりそうね、お金を掛ける必要が有るのだけど、掛け過ぎると反発が強まる、その辺りのバランスを取らないと。
 マーケット展開は総合的考えれば国にとってプラスになると判断して貰える材料でしょ。」
「ただ、詩織の力で大統領になれたと思われては先々動きにくくなるかも知れません。」
「そうね、興味を持たれていることは間違いないのだから、今一度YouTubeチャンネルを利用して国民に説明してみてはどう?」
「国政は多岐に渡り、長くなりそうですが…。」
「考えを整理することにもなるでしょ、ネットを利用した選挙運動は法的に問題無いのだから、閲覧出来る環境に有る人が限られているにしても無駄にはならないと思うわ。
 しっかり説明し、はっきり意思表示をする、今はジョン王子が王家の広告塔として前面に出ているのだから理解してくれる人は多いと思うの。
 人気だけなら既に当選確実でしょ。」
「どうでしょう、戸籍を作り住民登録をしてくれたマーケット関連の人達は自分に一票を投じてくれると思うのですが。」
「ここの開発を始めた頃は投票権の有る人が殆どいなかったのよね。
 大統領選挙は意識してなかったけど、住民登録を進めて来たのは正解だったわ。」
「戸籍上の生年月日が何年頃のお祭りの日とか外国の人に笑われそうな例が結構有り、読み書きの出来ない人は親の名前さえ曖昧でした。
 取り敢えず自分の名前だけでも書ける様にと教えていた村役場時代が懐かしいです。」
「マーケット展開などで生活環境を向上させた人達は味方してくれると思うから、比較的裕福な層を狙ってYouTubeチャンネルでアピール出来たら得票数は伸びると思うわ、更に伸ばしたかったら…、歌でも歌う?」
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