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近衛予備隊-248 [高校生バトル-67]

「そう言う状況だと王国騎士団の人はストレスが溜まりそうですね、困難な仕事に携わっていても良い人で有り続けなくてはならないので尚更です。」
「そこはそれぞれがバランスを考えているのですよ、恰好良い近衛予備隊第三部隊の一員を演じ始める時にバランス感覚についても教えられていますし趣味を持つことが推奨されています。」
「バランス感覚と趣味ですか。」
「過労死などの悪い例を教えて貰いましたから。
 一人で抱え込み過ぎないことが後輩を育てることにも繋がっているのです。
 趣味は単に本人の気分転換だけでなく、消費の拡大に繋がるとも教えられました。
 最低限の衣食住だけでは経済は動かないのだそうで、日本では景気が悪い時でも趣味にお金を掛ける人が大勢いると聞きましたが。」
「言われてみれば…、趣味と言いますか娯楽は経済にとって重要だと思います。
 沢山給料を貰ってる人達が無趣味で遊びにお金を使わなかったとしたら犯罪行為に等しいですね。」
「ここではもっぱら海外からの旅行者が娯楽を通して我が王国を潤してくれているのですが、国民が娯楽に掛けるお金は少し増えた程度なのです、金銭的な余裕は出来つつ有る筈なのですがギャンブルと酒ぐらいでは寂しいですね。」
「子ども達はどうなのです?」
「子ども達の遊びにお金は掛かりません。」
「遊びをスポーツにするのはどうでしょう、競い合う中で道具に興味を持つことになれば消費拡大に繋がります。
 子どものかけっこを陸上競技にして行くのです。
 それを通して学ぶことも有るでしょう、競い合うのは学習や仕事ばかりではないのですよ、競技を楽しみながら競い合うことで身に付くことも有ると思います。」
「スポーツですか…、給食以外の楽しみになると良いですね、新たな学校用地には広場のスペースを取る様にしていますのでそこで出来るスポーツ、何かお勧めは有りますか?」
「そうですね…、比較的少ない道具で出来るフットサルとかどうでしょう。
 子ども達は遊びでボールを蹴っていますが正しいルールを教え、審判のいる試合をすれば意識が変わると思います。」
「フットサルなら難しくなさそうです。」
「そう言えば観光客とも子ども達が英語で触れ合うプランが有りましたが、観光客と混成チームを組んでフットサルの試合とか如何です。
 観光客との触れ合いを通して子ども達が英語に興味を持つ切っ掛けになるかも知れません。
 観光客にしてみれば、旅先での体験として面白いと思うのです、ウエアは旅行の記念になるデザインのものを販売、靴はレンタル出来ると良いですね。
 審判は警官か国軍の兵士にお願いするとか。」
「成程、試してみる価値は有りそうです。
 子ども達にとっては遊びの延長から世界が広がることになりますものね。」
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