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近衛予備隊-241 [高校生バトル-67]

 英語教員養成専門学校の設立が勢い良く進んでいるのは、学生から学費を徴収し実習として子どもの相手をさせるという言わば一石二鳥の展開を面白がった近衛隊メンバーの力だと思う。
 その中心となってくれてる日本人メンバーは…。

「日本人は馬鹿だから英語に関して文法に拘り過ぎ、偏った教育をして来たのですよ、対話する時に必要なハートを無視して、だから高校入試に合格しても英語を話せない人ばかりだったのです。
 さすがに留学して来る連中はそれなりに話せるとは思いますが、知らない人と英語で対話した経験は多く無いと思います。
 ですから色々な人と英語で会話出来る環境を用意するだけでも、彼らにとって貴重な経験の場となりますので、学費を控えめにする必要はなく、むしろ高めの方が学校の有難味が高まります。
 実際、学生が子ども達相手に自由な授業が出来る環境なんて日本では簡単に作れませんからね。」
「どうしてです?」
「何かと制約が多いのですよ、でもここは自由、近衛予備隊がどの様に英語学習に取り組んでいるかを知れば留学生達も納得するでしょう。」
「う~ん、自分達で考えた学習カリキュラムで正解なのかどうか分からなかったのですが。」
「大正解ですよ、先輩に導かれる形で会話に慣れ、英語の本を読み手紙やメールを書きながら力を付けて行く。
 先輩達は多くを教えようとせず質問には答える、それも極力英語で伝えようと。
 最初は普段の生活で良く使う会話から入っているので、直ぐに慣れることが出来る。
 店での実習では実際に英語での接客も体験。
 英語を学ぶ環境としては最高だと思います。」
「留学生の一期生として十名が来週やって来ますが問題無いのですね。」
「ええ、施設がまだ整っていないので王宮暮らし、逆にラッキーな人達です。
 今回は費用が高めのプランを提示したにも関わらず申し込んで来た連中ですから金銭的に余裕の有る人達、ただ、ジョンやシャルロットのファンばかりですので、昼食を共にするぐらいのサービスはお願い出来ませんか?」
「いや、こちらがお願いしたいよ、話を聞いて今後の参考にしたいからな。」
「王子との会食費用は彼らに出させますので、店のご希望が有ればどうぞ。」
「そこは彼らに任せる、店を選ぶために何件も試食して貰った方が良いだろ?」
「ではその様に、彼らにはお金を沢山使って貰い、満足して帰って欲しいです。」
「近衛予備隊を対象とする今回は兎も角、今まで学校に通って無かった貧困層の子を相手にするのはどうなのかな?」
「一応段階を踏んで探りながらと考えていますが、義務教育に関しては近衛一同重要課題だと受け止めていますので協力して取り組んで行きます。
 この共和国を我らが手中に収め更なる改革を押し進める第一歩ですから。
 ジョン、是非大統領になって引っ張って下さいね。」
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