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近衛予備隊-214 [高校生バトル-64]

「新しい王国では跡継ぎを産む必要はないのですが、子どもを大勢作ればその中から自分の才能を受け継ぐ子が生まれる可能性が高くなるからと言って側室になろうとしています。
 彼女はシャルロットと一夫多妻について話し合っていまして。」
「了承するの?」
「詩織はどう思います?」
「隠れて浮気がバレるより堂々と側室を迎え入れた方が良いかな。
 王家のイベントが増えることにもなるでしょ。」
「でも、どんな問題が起きるのか分からなくて…。」
「なら試してみましょうよ。
 ルーシーが堂々としていて、シャルロットが寛容で有れば大して問題にならないと思うわ。
 人々の話題になることは多い方が良いからね。
 すでにジョンの近くに二人の女性が居ることは知れ渡っているし、家族の形は様々なのよ。」
「第二夫人を持つお金持ちのイメージは良くないのです。」
「それはお金の力だからでしょ。
 二人がジョンの妻としてジョンを支える仕事をし、子育てを助け合いながら出来たら、違った印象を与えるし、大家族を考える切っ掛けになるかも。」
「そうですね…、部落には父親が誰なのか良く分からない子もいますが普通に暮らしています。」
「大家族だと大勢で暮らしているからか、配偶者のことが気に入らなくても何となく同居してると聞いたことが有るわ。」
「日本ではどうなのです?」
「そうね…、親と同居しなくなって子育てが大変になったみたい。
 核家族化が進んだけでなく専業主婦が減って余裕の無い人が増えてるのよ。」
「そんな社会は目指したくないです。」
「でしょ、遠江王家は一つの集落で助け合いながら暮らしているのだけど、そのメリットを上手く伝えられなくてね。」
「でも、それと自分が二人の妻を持つこととは別問題ですよね?」
「その辺りはジョン次第でしょ。
 王家が理想的な家族の在り方を示す意味は大きいと思うのよ。」
「詩織はそれを示す気持ちが無い様ですが。」
「相手がね…、来年ぐらいから婚活しようかしら。
 でも、女神さま扱いされてしまって難しいのよね。」
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