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近衛予備隊-193 [高校生バトル-62]

「株式会社だから女神が大株主になるのね。」
「株主を増やして初期投資をしっかりしたいのだけど、雅もどう?」
「そうね、配当は期待出来るの?」
「少額だけど安定した配当を目指す、それと株主優待として爵位の授与ってどう?」
「爵位?」
「名誉だけだから費用が掛からない割に、憧れるお金持ちがいそうじゃない?」
「多少は偉くなった気分に成れるのかしら?」
「もちろんよ、費用は自分持ちだけど。」
「随分微妙なサービスなのね。」
「お金持ちにお金の使い道を作ってあげるのよ。
 独自の社交界を作って晩餐会を開いたりもしたいわ。」
「貴族ごっこか…。」
「単なる遊びだけでなく、希望者には議員になって頂くの。
 会社で議会の代わりになるのが株主総会でしょ、小さな国民議会との二院制にして国の改革を検討して貰う、国が栄えれば配当を増やせるからね。」
「勿論、筆頭株主で有る女神さまには逆らえないのよね、上場は?」
「しないと言うより出来ないわ、将来的には分からないけど。」
「会社としてのコンセプトはどんな感じに?」
「南海の楽園、インフラがしっかり整備されている自然豊かな国、小さな国だけど国民は心豊かに暮らしているみたいな。」
「自然豊かな国はインフラ整備が遅れていたりするものね、住民の殆どが社員なら安心感は有るか…。」
「雅が株主になるとしたら、どんな称号が良い?」
「爵位って男性社会のイメージが有るのよね。」
「新しいのを作っても良いのだけど。」
「伝統の無い爵位に人は憧れるものかしら?」
「伝統は作って行くものでしょ、そこに付加価値が生まれるかどうかは株主次第になる、そこの可能性を考える人が集まってくれるかどうかは神のみぞ知るってとこね。」
「詩織は女神だから知ってるんだ。」
「ふふ、どうかしら。」
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