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近衛予備隊-180 [高校生バトル-60]

「お伽噺か、村をお伽噺の舞台にする為に稼ぐと言うことなのかな?」
「村だけで無く国全体をね。」
「はは、詩織は本気で国を乗っ取るつもりなのか?」
「政治経済を立て直し国王による実験的政治を試してみたいと思わない?」
「それが可能なら面白そうだが、策は有るのか?」
「マーケットの展開は店舗だけでなく農場や工場をセットにしてるでしょ。
 国内販売だけでなく輸出を伸ばすため近衛隊メンバーには周辺諸国の調査をして貰っていてね、うちの系列店だけでなく、今まで取引の無かった商社とも関係を作り、売れ筋を探りながら輸出額を伸ばして行くつもりなの。
 会社の規模を拡大しながら、その給与水準を上げて行けば、国で一番の財閥に出来そうでね。」
「出来るのか?」
「治安が悪かったらマフィアのボスだけど、治安が良くなりかけたタイミングで一早く動いていたでしょ、失業率の高い段階で初期投資をし工場を建て、農地改革を始めているから、その見返りは大きく、そこからの税収が伸びたことで大統領も益々協力的でね。」
「経済を回してくれる大企業が存在してなかったのかな?」
「ええ、海外資本が安心して投資出来る環境では無かったこともあってね。
 それなりの財閥となったら、そのトップは国王に等しい。
 後はその力を使って国の政治を動かす地位を確保すれば良いのだけど、ジョンなら人気が有るから反発する人は少ないと思うの。」
「詩織もだろ。」
「まあね、でも国籍のことが有るから、村レベルで王国の女王を名乗る程度にしておきたいわ。
 どちらも王家を中心としたメンバーが国を動かして行くことになるのだけど。」
「民主主義的な選挙を経ない指導者だが、より民衆のことを考える指導者ということか?」
「ええ、選挙で選ばれた人が国民の代表として正しい国政を行えるとは限らないでしょ。」
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