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近衛予備隊-176 [高校生バトル-60]

「立憲君主制が広がり国王の権力は憲法によって制限される様になったと学習しましたが…。」
「遠江王国の国王は日本の法律に基づく市長としての権限を持っているから、ある意味日本の天皇より政治的な力が強いと言うか、天皇は政治的な発言を認められていないのだけどね。」
「そして親父は天皇と同じ様に尊敬されているのだよ。」
「ええ、社会的弱者の救済に尽力されただけでなく、地方都市の大改革を成功させたからですね。」
「なあシャルロット、それは私一人の力で出来たことだと思うかい?」
「王さま、やはり皆さんのお力有ってのことなのですね。」
「ここにいるメンバーの働きは大きかったが、多くの国民が我々の考えに賛同してくれ動いてくれたことが大きいのだよ。
 私達は組織と言うものをずっと考えていてね、君たちはどうかな?」
「近衛予備隊に入隊してから度々考える機会を与えられて来ました。」
「どんなことを考えた?」
「そうですね、組織の中で自分の役割とかリーダーのこととかです。」
「ジョンは理想的な組織について考えたこと有る?」
「はい、組織によって異なるとは思いますが、会社組織の場合は指揮系統がしっかりしていて、各自の担当業務が明確なのは当然として、それに縛られ過ぎない柔軟性を持った組織は強いと思います。」
「成程、村では実現出来ているのかな?」
「リーダークラスは組織論を学ぶ過程でそう言ったことに触れて来ましたので、それがマーケットの店舗拡大にも繋がっていると思っています。
 ただ、一般の社員達にはそこまでの社員教育はまだ出来ていません。
 会社と社員の関係、地域社会と個人の関係など優先して教育すべき課題が多いのです。」
「そう言ったことも進行中なのだな。
 ルーシーは組織内に於ける自分の立場から、ジョンと言う村長をどう見てる?」
「えっと、色々な想いが有って簡単には話せませんが…、英語学習が進みパソコンを利用させて貰える様になってから、彼の学習スピードには誰もついて行けなくなりました、店での実習が始まってからは、ずっと大人以上の働きをしています。
 日本人スタッフの方々は冗談っぽく将来は大統領だと口にしますが、実は本心ではないかと。
 先ほどプリンセス詩織も、将来は大統領か国王にと話されていましたので、私はそのサポートをしっかり出来る様に学び経験を積みたいと考えています。」
「ジョンは詩織の言う通り、大統領にも国王にもなれる器なのかな?」
「はい、この若さで大人達に頼られている村長ですから。」
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