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近衛予備隊-172 [高校生バトル-60]

 村にプログラマーになれるだけの資質を持った人がどれだけいるのか分からないが、そもそもプログラマーと言う職業の存在すら知らない人ばかりだと思う。
 そう考えると時間は掛かっても子ども達に興味を持たせ取り組ませるしか、プリンセス詩織を喜ばせる方法はないと思える。
 その子ども達の能力は…、英語学習一つをとっても個人差は大きいが英語が得意だからと言ってプログラマーとしての資質が有るとは思えない。
 シャルロット達とは、プログラマー養成スクールとして立ち上げるのはハードルが高いが、パソコンを扱える人は増やして行きたいと言うことでパソコンスクール的なものを、まずは今までの社員教育からパソコン関連を切り離し、子どものパソコン学習を充実させる取り組みと合わせて立ち上げる形を検討している。
 プリンセス詩織の意見を聞いてから関連する部署の担当者に考えて貰おうと思っていたのだが、その前に…。
 遠江王国王家の夕食会に招かれた時、話の流れからプリンセス雅が…。

「新しく学校を始めるんだ、年齢に関係なく始めるのなら、パソコンだけに拘る必要はないのよね?」
「ですが、規模や予算を考えると始めから手広くとは出来ません。」
「それでも英語スクールを併設するぐらいは簡単でしょ?」
「英語ですか、子ども達は学校で学習していますが…。」
「対象を日本人にするの、英語でのコミュニケーション学習の一環としてパソコンスクールの生徒にパソコン操作を教えて貰うってどう?
 彼らにとっては漠然と英会話の練習するよりスキルアップに繋がるし、村に滞在して貰うことで村が潤うでしょ。
 教えるのはパソコン操作で無くても良いわ、実践的英会話が目的なのだから。」
「しかし、英語を話せると言っても英語を母国語としてる人は僅かなのです…。」
「それで良いのよ、英語を母国語としない人が、多少の間違いを気にせず話しているのを実体験することは、文法を気にし過ぎる日本人にとってプラスになると思うの。」
「そう言うものなのですか…。」
「うん、雅の発想は悪くないと思う。
 短期海外留学するお金に余裕の有る人達は半分観光だから、校長をジョンにして宣伝したら儲かると思うよ。」
「村人との交流を重視して行けば村人達の視野を広げることにも繋がるわね。」
「語学学習は用意された例文を読んでいても意味が無いからな、詩織、向こうの社員達は趣味のサークルとかやってないのか?」
「家を建てるとか…、ジョン、新しいキャンプ場用地の開拓も手伝って貰ったら?」
「えっ、さすがに…、語学学習では無く単なる労働になってしまいます。」
「共に汗してキャンプ場を作る、そうね、参加者には第二の故郷を自分達の手で開拓しようと、アマンダの写真を使って募集すればそれなりに応募が有るかもよ。」
「現場にアマンダがいなかったら詐欺になりませんか?」
「大丈夫、宣伝何てそんなものだから。」
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