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近衛予備隊-157 [高校生バトル-58]

「もう作業を始めていたのだね、香菜、忙しいところを有難う。」
「いえ、今日は簡単なメニューで人は余り気味なのですよ。」
「はは、香菜はこんなこと言ってるけど君達は大丈夫なの?」
「はい、香菜は要領が良過ぎるので、その気になって作業されると私がおろおろしてる内に終わってしまうのです。
 リーダーから今日は香菜抜きで作ってみようと言う指示も有りました。」
「香菜は有能なんだ。」
「へへ、でも考えてみて下さい、普通七人分の料理を七人で作りますか?」
「確かに一人でも作れるね」
「最近は、下準備の段階でしっかり働いて調理の時はのんびり、完成が遅れそうになったら手伝うと言うスタンスにし、主に食べる係をしているのです。」
「食べる係は重要だよな、自分も近衛予備隊の調理実習を見に行った時は食べる係だよ。」
「ジョンに食べて貰えたら嬉しいだろうな~。」
「そう言うものか?」
「そう言うものですよ、ね、シャルロット。」
「ええ、でもジョンはプリンセス詩織をはじめ、皆さんに可愛がられ、毎日の様に美味しいものを食べさせて貰って来たので本心からの美味しいを引き出すのは結構難しいのよ、自分でも料理するし。」
「へ~、日本とは味付けとか違いますか?」
「村の食事とは違うけど、私達を餌付けしたのは主に日本人だからね、こっちに来て何の違和感もなく食べてるわよ、美味しい物ばかりでルーシーは太りそうなのだけど。」
「香菜、不公平だと思わない?
 シャルロットと食事の量は同じ筈なのに、私は油断してると体重も体積も、体積は兎も角体重は増やせない事情が有ってね。」
「長年車椅子生活だったからですね、そんな風には見えませんが。」
「ちなみにルーシーと私、食事の量は同じでも間食の量が全然違うから不公平ではないのよ。」
「ふふ、知ってました、YouTube見てますからね。」
「そこなのよね、日本向けだから少しぐらい恥ずかしい映像でも良いかと思ってたのだけど、日本に来てから行く先々でおやつに気を使われて、お菓子が好きだからと美味しいのを出して貰えるのだけど量が少なめで。」
「私達と同じ量なのに、自分のは小さいとか言い出してジョンの分も食べようとするのよ、ルーシーはお子ちゃまでしょ。」
「はは。」
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