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近衛予備隊-152 [高校生バトル-58]

 高校生との交流会は女子生徒ばかり十二名と。
 彼女達はプリンセス詩織と関係の有る様々なグループのリーダーから希望者を募り、そこから抽選で選ばれた人達。
 俺達のYouTubeチャンネル登録者ばかりで、村長業務や戒厳令後の状況に関する質問など真面目な話し中心に進み、自分達からの子どもと犯罪に関する質問にも応えて貰えた。

「どう、彼女達と連絡先の交換、出来た?」
「ええ、私達のグッズが売れてると教えてくれ、日本へ輸出したい物が有ったら協力するとも言ってくれたわ。」
「確かにグッズの売れ行きは好調だな、収録済みの番組にはまだ放送されて無いのも有るから、まだまだ売れそうだと売れ筋商品を中心に追加で送る話が来てたよ、その利益は村の教育関係に回して行きたいものだな。」
「そうね、転入者のピークは過ぎたと思うけどマーケット向け商品の工場はまだ拡大計画が進んでる最中、犯罪予備軍を生み出さない為にも、学校に余力は必要だわ。」
「村の運営が税金では無く企業からの資金援助で成り立ってることに高校生は違和感を感じたそうよ。」
「実質的に会社が村に納めた税金を使って村の運営をしている様なものだろ、住民の多くが会社の関係者なのだからおかしな話では無いさ。
 ただ、国として地方自治体のシステムが未完成なのは何とかするべきなのだろうな。」
「周辺自治体の現状はひどいものね…、でも税収を充分な額にと考えると税金が高額になってしまい、反政府組織の活動が活発化するだけでしょうね。
 先進国の存在を知らなければ、現状を受け入れるだけなのかも知れないけど…。」
「そうだな、俺達の村が少し前までどんなだったかを知った時は、とても暮らして行けないと思ったと言われたよ、俺達は普通に暮らしていたのだがな。」
「私は治安の悪い町には住めそうにないと言われたけど、戒厳令が出された頃に町で暮らしてた子達はどうしてたのかしら?」
「慣れてしまえば何ともないとか。」
「ひどい暮らしに慣れてた人が良い暮らしに慣れるのは簡単だけど、逆は大変だと思わないか?」
「ええ、私達にとって当たり前のことだった停電を、経験した記憶がないって人がいたわね。
 多くの電化製品に囲まれて育って来たのだろうから、それが使えなくなったらどうするのかしら?」
「この先、私達の村に生まれ育つ子もそんな感じになるのかな?」
「う~ん、便利さに慣れ過ぎるのも怖いものが有りそうだな。」
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