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近衛予備隊-104 [高校生バトル-53]

「シャルロット、また喧嘩騒ぎが有ったみたいだね。」
「ええ、ここでの生活に慣れて来た人の気が緩んでいるのかしら?」
「どうだろう、外から移住して来た人と元からこの地に住んでいる人が上手く行かないと言うのは分かる気がしないでもないが…。」
「移住して来た人同士でも喧嘩してるし前からの住民同士でも、仕方ないことかしら。」
「かもな、原因は些細いなことばかりだと聞いてる…、でも、近衛隊メンバーが喧嘩したと言う話は聞いたことないよな。
 俺達も喧嘩らしい喧嘩はしたことないし。」
「それはジョンが優しいからよ、ただ…、近衛隊メンバーは趣味を持っている人が多くて仕事にも熱心でしょ、その辺りの違いが関係してる可能性はどうかしら?」
「そうだな…、俺達の部落で家を建てる作業を手伝って貰ってるのはやりたいと言ってくれた人、彼らは結構楽しそうに作業していて趣味になってると言えるのかもしれないし、最近喧嘩の話を聞くことが減った気がするよ。」
「そうね、協力して作業すると言うことが良かったのかも。」
「村人達から趣味の話は聞かないし、現場の違う人と協力して作業することなんてないものな。」
「趣味と呼べそうなのは、喧嘩の原因になりかねない博打ぐらいなのよね…。」

 それまで俺達は村全体の生活水準向上を考えてはいたものの、趣味と言う領域まで考えたことは無かった。
 改めて自分の生活を見直すと、宮殿などで様々なことを学ぶのが楽しく仕事も充実している。
 村人の多くは、仕事に追われる人生を歩んで来た人達で、今まで趣味何て考えられなかっただろう。
 そんな差が有ることを近衛隊メンバーに話してみたら、自分達もそこまでは考えて無かったとなり、それが新たなチーム立ち上げの切っ掛けとなった。
 趣味普及チームは、お金が掛かり過ぎることなく取っ付き易そうな遊びを中心に考えて行くことにしたが、場合によっては趣味と実益を考えて展開するのも有りだと思う。
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