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近衛予備隊-97 [高校生バトル-52]

「ジョン、なかなか良いペースで視聴数が伸びてるわね。」
「ああ、二本目三本目もこの調子なら家一軒分稼ぐのに時間は掛からなさそうだな。」
「ただコメントが日本語ばかりで評価がさっぱり分からないのだけどどうなのかしら?」
「概ね高評価を得られているとは聞いているが何が書かれているかまでは教えて貰ってない、この後プリンセスと夕食だから、その時にでも教えて貰えて貰おうか。」
「そうね、お願いしてみましょう。」

 プリンセス詩織は俺達のことをとても気に入って下さったそうで、昼食会や夕食会に招かれることが多くなっている。
 その場での話題は多岐に渡り色々学ばせて貰って来たが、固い話ばかりでなく、最近は自分達から話しを振れる様になっていた。

「詩織、自分のYouTubeチャンネル、視聴数が伸びてるのは分かるのですが、コメント欄は日本語ばかりで何が書かれているのかさっぱり分かりません。」
「でしょうね、でも安心して良いわよ、ルックスの良さでファンになったと言う人だけでなく、若いリーダーを応援したいと言う声が多くてね、その結果がチャンネル登録者数に表れているのよ。」
「アンチはどうですか?」
「そうね、雅の力を利用してる、なんて書き込みやイケメンに対するやっかみは有るけど無視して構わないのしか見当たらなかったわ。」
「このまま伸びると思いますか?」
「ええ、相乗効果で村などのチャンネルも視聴数が伸びてるし、二本目や三本目も見たけどあれなら大丈夫、撮り溜めして有って一日おきの更新は暫く続けられるのでしょ。」
「そう聞いています、最近はふと気付くとカメラが回ってることが多いのですが、カメラ担当は遠江王国からの指示で撮影してるのだとか。
 特別な撮影は、日本語を意識して口を動かさなくてはならないので簡単では有りませんが、長時間ではないので、他の作業に影響するほどでは有りません。
 でも自分が日本語を話している様に見えて、違和感は感じられないのでしょうか?」
「日本では海外の映画を日本語吹き替えで見てる人もいるのだから大丈夫でしょう、英語学習に繋がらなくてもね。」
「これを機に日本語もと考えていますが難しくて…。」
「英語とは根本的に違うものね、それでも適当に単語を並べれば何となく伝わる、店の日本人スタッフなら喜んで協力してくれると思うわよ。」
「やはり語学は使ってみるのが上達の近道ですか?」
「ええ、それはどんな言語でも同じでしょ。」
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