SSブログ

近衛予備隊-96 [高校生バトル-52]

「ジョンのチャンネル一本目は感じ良く仕上がったわね、時間が掛かっただけのことは有るわ。」
「日本語だから良く分からなかっただろ、英語字幕が付いていても。」
「でも、プリンセス雅が出演して下さってるなんて光栄じゃない。
 日本語でジョンがジョンに質問し、ジョンが英語で答えたのを日本語に訳すジョンなんて発想も面白いと思うわ。」
「あの場面は日本語に合う様に口を動かすのが微妙に難しかったのだけど、俺の日本語担当が上手く合わせてくれてたな。」
「自然な感じに仕上がってたわね、まるでジョンが普通に日本語を話してるみたいに。」
「俺も日本語担当もコツを掴み始めたから、これからの撮影は早くなると思うよ。」
「ジョンが苦労したのに、もし視聴数が伸びなかったら残念だわ。」
「少なくとも一本目は会社に関係する多くの人が見て下さるとかで安心する様に言われたよ。
 会社の商品を使っての宣伝効果も狙ってるから、その代価も含め、一回目の入金で家の一軒ぐらい簡単に建てられるだろうともね。」
「そんなに?」
「俺達が建てる家は土地代が要らないから安いものだとか。」
「気が遠くなる様な金額だと思っていたのだけど…。」
「そこがプリンセス詩織をトップとする企業グループの力なのさ。
 日本には会社の従業員やその家族、様々な形でプリンセス達の活動に協力してる人達を合わせると軽く百万人を超す仲間がいると聞いてるし、プリンセス達のYouTubeチャンネルを楽しみにしてる人の総数はもっと多いのだからな。」
「言語が英語だったら、もっとうんと多かったのにね。」
「でも、俺の実力だと英語圏では継続的に見て貰えないだろうとプリンセス詩織は判断したんだ。
 日本向けなら、日本の事情に強い人が多くて継続的な制作に間違いがないそうでね。
 まあ、結果は明日か明後日には見えて来るだろう。」

 出来はまあまあだと思う、ただ、色々言われ力づけられてはいるが俺としても期待と不安が入り混じっているのが正直なところだ。
 今は開き直って結果を待つしかないのだが。
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。