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近衛予備隊-82 [高校生バトル-51]

 治安は大きな問題だ。
 調べてみると我が国の犯罪発生件数は他国に比べかなり多い。
 この辺りは人口が少なく貧乏なので金銭がらみの大きな犯罪が少ない為かあまり問題になっていなかったが、大規模店が出来て金持ちが集まって来ているのだから犯罪が増加してもおかしくない。
 今は大統領の命令で警官が多めに配置されてるそうだが、組織的な犯罪を行ってる連中は気にもしないと、近衛隊の人から聞いている。
 俺達はプリンセスが大統領と話す内容を意識しながら、村の治安を維持することと国の治安改善について学習し考え始めた。

 プリンセスに呼ばれて宮殿に来た警察官は始め口が重かったが、酒を振舞われ美味しい食事を食べ終わる頃には日頃の不満を沢山話してくれた。
 全部が事実なのかは分からないが、警察幹部がかなりの贅沢をしていることを含め警察組織に問題が有りそうだと確信出来るほどにだ。

「詩織、警察組織に問題が有りそうですが我々にはどうすることも出来ないですよね。」
「ええ、簡単ではないわね、ここは大統領に頑張ってもらわないと。」
「大統領が動いてくれるでしょうか?」
「前にお会いした時は、彼なりに問題だとは考えているみたいだったのだけど、取り巻き連中に任せて有るみたいなことを話してたの、今回はもう少し突っ込んだ話をしてみるわ。」

 プリンセスには何かお考えが有る様子だったが、それは話して貰えず、大統領をどう持て成すかに話は移り、自分達に関係することとしては、大統領とプリンセスの会談時に俺達三人は近衛隊の代表と共にプリンセスの近くに立つこと、また宮殿での晩餐会では予備隊幹部に随所で目立つ役割を担って貰うことなどが決まった。
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