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近衛予備隊-74 [高校生バトル-50]

 式典は近衛隊に導かれたプリンセス詩織と俺達の入場に始まり、近衛隊によるパフォーマンスの後、プリンセスからの挨拶と村と村長に関する話へと続いた。
 その流れで俺は紹介され、村長に任命される証書をプリンセスから受け取る。
 俺は感謝の言葉と決意表明をした後、村の展望について語らせて貰い、近衛隊がパフォーマンスで式典を締めて式典は終了。
 その後、休憩を挟んで記者会見。

「プリンセス詩織、随分お若い村長ですが店と公園を中心とした、この新しい村のシンボル的存在なのでしょうか?」
「そう言った事も担って貰いますが、彼が自身の言葉で語ってくれた通りこの村の更なる発展と拡大に向けて、彼が能力的に適任者だと思いお願いしました。
 彼は貧困層の生活改善と言ったこの村の目標をしっかり理解しており、目標に向け、自分で考え判断出来る人物です。」
「村長、村長はプリンセスの意向に沿った村の運営が出来るとお考えですか?」
「はい、勿論自分一人の力では叶わぬことですが、近衛隊や近衛予備隊第三部隊、また会社の社員達も手伝ってくれます。
 村の拡大に関してはすでに話を進めていまして、隣村とは合併もしくは合併状態にし、住人の生活水準を向上して行きたいと考えています。
 この国の中で最も貧しい状態に有る隣村ですが、プリンセス詩織による援助の下、インフラ整備と職業教育の充実で改善出来るでしょう。
 すでに環境改善はプリンセスにお願いして上水道の整備計画が進み始めています。
 それによって今までしばしば起こって来た病気の流行が抑えられると思います。」
「村長はその為にどの様なことを?」
「村民に対しての説明が自分の主な役割です、後は近衛隊の担当スタッフと相談し計画変更の調整と言ったことを始めています。」
「村の開発計画を変更するのですか?」
「プリンセス詩織が来て下さる前の段階でも当初計画で考えられていた以上の収益を上げていましたが、プリンセスが次の滞在地へ移動された後も人々が来たくなる魅力的な村にする為の予算を確保して頂きました。
 当初計画ではこの村内に建設予定でした寮を隣村に建て、その用地だった所は新たな娯楽施設の建設用地になります。
 また将来的に現在寮として使われている建物は、ホテルに改築する計画も上がっています。
 その為の寮も隣村に建設、必然的に隣村エリアのインフラ整備が進むことになります。」

 俺に対する質問は暫く続き、中には俺の村長としての力量が問われるものも幾つか有ったが無難に乗り越えた。
 その後はプリンセスに対する野鳥関連の質問が中心となった。
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