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近衛予備隊-69 [高校生バトル-49]

 そこから村の整備に関する具体的な話になったが、彼らの中で話はすでに進んでおり自分の考えを問われることが多かった。
 俺が気になっていたのは…。

「インフラ整備を隣村でも進めるとして、その費用負担をどの様な形で村人に課して行くのが適切なのか今一つ見えていません。
 会社側の好意に甘えるだけでは良くないですから。」
「現状では、負担出来るだけの収入が無いみたいだな。」
「はい、こちらへ働きに来ている人には余裕が出来つつ有りますが、ここで費用負担を多く求めては労働意欲がそがれてしまうと思うのです。」
「まずは、ジョンの部落を整備して、その使用料をジョンが負担してることにすれば良いんじゃない。」
「自分に負担出来る額なら構いませんが。」
「工事には多額の費用が掛かっても施設は長年使えるもの、利用料金はジョンが無理せず部落全体の分を払える金額にすれば、他の社員でも協力して払える程度になると思うわ。」
「ジョンは少なくとも近衛兵としての給料に村長手当などがついてそれなりの額になるからな。
 足りなければ金儲けの手伝いをするよ。」
「え~っと、副業と言うことですか?」
「いや、本業の範疇でジョンのグッズが売れたり、YouTubeに出たりした時には結果したいでそれなりの報酬が保障されているんだ、権利としてね。」
「沢山稼いで、村のインフラ関連料金を取り敢えずジョンが全部払って恩を売ると言うのも有りじゃないか。」
「具体的な金額が、料金面も収入面も見えてませんので何とも言えませんが。」
「ねえ、プリンセスが料金を建て替えてることにして、お金に余裕が出来た人はプリンセスに返して行くと言う形はどうかしら、誰がいくら返したかは明示するけど返金を強要することなくさ。」
「それならプリンセスに対して感謝の念が強まるし、ジョンが率先して返して行けばそれに倣う人がいるかもな。
 僅かずつでも構わないのだから負担になりにくいだろう。」
「働いて返すと言う選択肢を用意するのはどう?」
「誰にでも出来る様な仕事は有りますか?」
「農地改良工事なら手伝い易いし、その成果を見て自分の所もとなるのではないかな。」
「改良する農地は確保出来てるのですか?」
「そう言った交渉をジョンにお願いしたいのさ、我々では誰に頼めば良いのか皆目見当もつかない。」
「それならうちの農地を出させますよ、うちの集落は第三部隊の幹部が多くて金銭的にも潤って来ています。
 土地を肥し作物もここの気候に合ったものに変えるのですよね?」
「ああ、ここは、駅の辺りより少し高くて気温が低めなのに同じ作物を栽培してるから効率が悪い、もっと高く売れる作物を栽培して、ここで売ることを推奨したいね。」
「話は、簡単に付けられますのでお願いします。」
「やはり、現地の人が居ると話が早いわね、直ぐにでも取り掛かりましょうか。」
「はい、プリンセス。」
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