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近衛予備隊-65 [高校生バトル-49]

 プリンセスとのお茶は始め緊張したが、彼女はプリンセスを名乗ってるだけの普通の人間だと自身のことを話してくれ、俺達への質問は答え易いものばかり、気が付いたら優しいお姉さんと話してると言う感じになっていた。
 緊張が随分解けたところで、エミリーからプレゼンテーションの時間だと告げられホールへ移動。
 プレゼンテーションは問題なく終わり昼食となる。

「ジョン、村を改革して行くことに対して村長はどう考えているの?」
「プリンセス、村長はお年で村の改革について話しても曖昧なことしか口にしませんでした。
 実は最近村人をまとめきれなくなりつつ有りまして…、そもそも村長になった経緯も微妙、選挙で選ばれた村長では無いのです。」
「交代すべきレベルなのね、で、ジョン、私のことは詩織と呼んでくれないかしら。
 企業戦略として勝手に名乗ってるだけのインチキプリンセスなのだから。
 詩織と呼んでくれたらとても嬉しいのだけどどう?」
「全然インチキではないと思いますが、光栄なことです。」
「ルーシーとシャルロットもお願いね。」
「はい。」
「それで、その村長に関して交代の予定は有るの?」
「難しいです、貧乏な村で村長をするメリットはないですから。」
「給料はどうなってるのかしら?」
「特に決まりはなく、村人から贈り物を貰えるとか、そんな程度です。」
「そっか、この村と似た様なものなのね。
 この村の村長もお年だから交代して頂く予定なのだけど、ねえ、ジョンがこの村の村長になって村の合併を進めて行くってどう?」
「えっ、自分がですか?」
「村の業務はうちのスタッフが進めているから、村長としての仕事は合併、もしくは実質的な合併状態を作り出すことと、とても若い村長として目立つこと。
 所属は近衛隊、つまり近衛隊の全面協力が得られるわ。」
「自分が近衛隊の一員ですか?」
「嫌なら無理にとは言わないけど。」
「嫌な訳ないです。」
「村役場は建設中だけど、その隣にジョンが嫌でなければ村長の公邸を建てたいと思ってるのよ。」
「住まいまで用意して下さると言うことですか。」
「但し、公邸だから家族を住まわせるとかは無し、結婚するまでは一人暮らしになるけど、維持管理と身の回りのことはスタッフがやってくれる、勿論シャルロットとルーシーがその役目を担当してくれても構わないわ。」
「そこまでして頂けると言う事は責任重大な任務が有るという事ですね。」
「ええ、この村の代表として広報活動を中心にね、私達が次の村へ移動した後を盛り立てて欲しいの。」
「そんなことは以前から言われていたことですので。」
「返事は急がないからじっくり考えて結論を出してね。」
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