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近衛予備隊-64 [高校生バトル-49]

 そこで何故か女神さまは随分違った口調になり…。

「どう、女神さま的演出は?」
「えっ?」
「光り輝く女神さまに見えなかった?」
「め、女神さまそのもので…。」
「凄いでしょ、日本企業のスタッフが仕上げてくれたのよ。」
「えっと…、光って見えるのは…?」
「この衣装を纏ってここに座ってると誰でも、こんな風に見える仕掛けになっていてね。
 コンセプトは女神の奇跡なんだけど、実際は技術力の奇跡なの。」
 そう言って立ち上がり俺達に近づいて来たプリンセスは、光ってこそいないがとても綺麗だった。
「光っていなくても女神さまとしか思えません。」
「ふふ、それだけのインパクトが有ったのね、光って見えるシステムはどう活用して行くか検討中だから暫くは内緒にしておいてね。」
「は、はい。」
「セバスチャン、カーテンを開けて。」
 プリンセスがそう言うとカーテンが静かに開き始めた。
「これは、音声を認識してスイッチが入るシステム、知ってた?」
「いえ。」
「試してみる?」
「は、はい。」
「じゃあ、セバスチャン、と言ってから明かりを消してと命令してみて。」
 言われた通りにしたら照明が消えた。
 シャルロットとルーシーも照明や扇風機で試させて貰う。
「これが最新の技術ですか…。」
「そうね、商品化されてから改良されて反応が良くなったかな、出始めの頃は上手く動いてくれないことも少なからず有ったのよ。」
 俺達が家電で遊んでる間にお茶が運ばれて来た。
「さ、お茶にしましょう。」
 用意されたのは小さなテーブルに四脚の椅子。
 自分の目の前にプリンセスが…。
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