SSブログ

近衛予備隊-62 [高校生バトル-49]

 食堂でお茶を飲みながら。

「明日はリラックスしてプリンセスとの時間を楽しむのよ。」
「はい、でも、近衛隊の人から見てプリンセスはどんなお方なのですか?」
「そうね、普段は普通の女の子だけど、仕事になると指示は的確で尊敬されてる上司なの、でもフレンドリーな方なのよ。」
「写真や動画だけではイメージ出来ないのです。」
「でしょうね、表に出る時はプリンセス詩織としてのイメージを大切にされていて、特殊な王家と言う事情も有るのだけど。」
「ですよね、特殊な国家で国王を中心に貧困を無くし社会的弱者に優しいと学びました。」
「他では真似出来ないでしょうね。」
「隣村の目指しているところでは無いのですか?」
「小規模でなら近い所までは出来るかもだけど、私利私欲の塊が策を練って妨害して来るのよ。」
「そう言うものですか…。」

 そこへ昨夜お世話になった人が…。

「おっ、ジョン、今日は夫人二人を御同伴か?」
「あっ、昨夜は有難うございました、おかげでプレゼンテーションの形が出来上りました。
 えっと、シャルロットとルーシーです。」
「よろしくな、良い機会だからみんなを紹介するよ。」

 閉店前パフォーマンスの準備が有るのでゆっくりは出来なかったが、彼は今日のパフォーマンスに参加する人達を紹介してくれた。
 その後は食堂へ来た近衛隊の人達に紹介されまくる、店の閉店前は外仕事を終えてシャワーを浴びに来た人など、閉店後は店内で働いていた人達と続いたのだが、皆さん俺達が明日プリンセスの昼食会に招かれていることを知っていて、一様に楽しんできてと声を掛けてくれた。
 多くの人達がプリンセスと話すことを楽しい事だと認識していると知り、俺達の緊張感も一気に解けたが、それは皆さんの笑顔が素敵だったことにもよる。
 
nice!(11)  コメント(0) 

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。