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近衛予備隊-60 [高校生バトル-48]

 店の四階、何時も学習に使わせて貰ってる部屋でパソコンを立ち上げる。
 他に誰もいないので、気兼ねなく三台立ち上げ夕べ簡単にまとめたガイド、社員なら誰もがアクセスを許可されてるパソコンに入れて置いたものを二人に見せた。

「そっか、ただ説明するだけでは相手に伝わりにくいのね。」
「だから写真を効果的に使う、確かに言葉の説明だけではイメージしにくいかも。」
「う~ん、時間はないけど、しっかりした台本を作り練習しておかないと…。」

 それから台本の作成を始めた。
 最初と最後を俺が担当しそのまま質問はないかとプリンセスに尋ねる。
 村の現状についてはシャルロットが話し、ルーシーが上下水道敷設のお願いを担当。
 文の下地は有るので作業分担し、二時間程でまとめ上げることが出来た。
 昼食後からリハーサルを始めることにして休憩することに。
 食堂へ行くと、丁度昨夜教えてくれた人が来ていて…。

「ジョン、こんにちわ、準備は…、あっ、今日は第一夫人と第二夫人がご同伴なのね。」
「昨夜は有難うございました、シャルロットとルーシーです。
 ルーシーが冗談で言ってる第二夫人と言うことまで、もう耳に入ってたのですか?」
「あなた方は噂の的だからね。
 第三部隊の隊長はサブフロアマネージャーに抜擢されるぐらい優秀で美形、その彼女たちも接客で活躍してるとか、ここへ来る前から評判を聞いてたの。
 第一部隊や第二部隊と条件が違うとは言え注目せざるを得ないのよ。」
「確かに色々違いますものね。」
「始めはここも、第一部隊と同じ様な年齢の人を集める予定だったのだけど、みんな働きに出てるでしょ、色んな意見が出たのだけど、ここは学校を気にせずこちらで教育出来るから、少し年齢が下でも何とか出来るとなってね。
 あなた達が訓練や学習を始めた頃、メアリーの報告はありきたりの物だったのだけど、しばらくしたら短期間で英語力を中心に信じられない速度で成長してる子達が居ると内容が濃くなり、あなた達の為にパソコン台数を増やしたいアピール。
 彼女は策士だから報告書にはジョンを始め美形の子を揃えて私達の心を揺さぶったのよ。」
「そんなことが有ったのですか。」
「どう、明日の準備は?」
「台本を作り終えた所で、午後から練習します。」
「何時ごろまで?」
「やってみないと分かりませんが、夕方までには終わらせたいと考えています。」
「う~ん、私、今日は早番だったから三時頃には上がりなの、良かったらリハーサルを見せてくれないかな?」
「是非お願いします。」
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