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近衛予備隊-59 [高校生バトル-48]

 翌日、朝早くに目覚めて外に出たら、シャルロット達が二人で話しをしていた。

「眠れなかったのか?」
「うん、プリンセス詩織に会わせて頂くことを考えてたらね。」
「ジョンが最終バスに乗って無いと思ってたら、近衛隊の人に車で送って貰うなんてビックリしたわ。
 夜に車が部落にって初めてじゃない、店が出来て道路が良くなって無かったら無理だったでしょ。」
「かもな。」
「ジョンが近衛隊の人に送って貰い敬礼する姿は部落の人に何か感じて貰えたかもね。」
 でも、シャルロットと二人で心配してたのよ、プレゼンテーションの準備も有るのから。」
「まあ、色々有ってさ。」

 俺は二人に昨夜の話しをした。

「じゃあプレゼンテーションの準備は進んでいるのね。」
「ああ、村の改革について今まで色々考えて来たが今回は上下水道の整備をお願いしようと思う、一度に沢山お願いするより、この村一番の問題である衛生面の改善に絞った方が良いだろ。」
「そうね、キャンプ場の工事が始まってるし寮建設の話も進みそう、そこでも上下水道の整備をするのだろうから無理なお願いではないよね。」
「村の現状について簡単に五分程度説明させて貰った後、上下水道の必要性について十分ぐらい、合計十五分程度にまとめ、残り時間で質問をして頂こうと考えている。」
「質問の時間はプレゼンテーション時間内に入れるべきなの?」
「俺達がだらだら話す必要は無いと言われたんだ、プリンセス詩織の方が詳しいかも知れなくてね。
 分かってることを長々と聞かされたら苦痛でしかないだろ。」
「そうね。」

 それから少し相談したが、バスの始発時間に合わせ一旦家へ戻りバス停で落ち合う。
 仕事は休みだが作業にはパソコンを使いたい。
 始発は従業員専用だから気軽に乗れる。

「ルーシーは随分バスに慣れたよな。」
「私が慣れたと言うより車椅子の固定作業をしてくれる運転手方がね。
 それより、明日は昼食会と言っても隊服で良いのよね?」
「勿論さ。」
「こんな時、隊の制服が有って良かったわ。」
「よね、店がオープンしたお祝いに給料で買ったルーシーとの双子コーデが一番ましかもだけど、遊びに着て行く様な服装でプリンセスにお会いする訳には行かないし、お祭りの時に着てた服も店に並ぶものを見てたらダサくて。」
「私達にとって一番良い服の筈なのだけど。
 ジョン、使用許可の必要な儀式用の隊服をお願いするの?」
「いや、皆さんの話からするとプリンセスはその様な事は好まれないそうだ。
 服装より問題は課題だぞ。」
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