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近衛予備隊-52 [高校生バトル-48]

「ジョン、エミリーの授業は初日からハードだったね。」
「まあ、ルーシーには耳慣れない単語が多かったかもな、俺はフロアマネージャーから教えられて来たことの確認が出来て楽しかったけど。」
「そっか、レイアウト変更などの案は完成したら、マネージャーにも見て貰うのね。」
「彼の承認を得られれば実際に商品の見せ方を変更し、ポップを入れ替える、その結果が思わしくなかったとしても、今なら許されるそうでね。」
「そんな話になってるの?」
「俺達の案が実際にどんな結果となるのか、彼も見てみたいそうでね、来週末に発売開始となる商品のポップ制作も俺達が担当するそうだよ。」
「ポップは本部から送られて来るものだと思ってたわ。」
「本部ではここの事情まで分からないだろ、実際、本部が売れると思ってたのに売れてない商品も有るんだ、指示書通りに陳列して有ってもね。
 言語表示も、どの言語を目立たせるかは検討し直すべきだとマネージャーが話してた。
 国外からの来客者数が予想より多いそうで英語表記を充実させるべきなのだけど、マナーに問題の有る人達に対しては母国語でアピールすべきだとか。」
「マナーって、国や民族によって違うのでしょ?」
「基本的な所は同じだよ、ただ旅の恥は掻き捨てと言うことわざが有ったり、犯罪扱いされなければ気にしない人も存在する。
 本部の人達は、資料を見て準備しフォローしてくれているのだけど、この国、この店に来たことが無いから、そんな人達のことまでは分からず限界が有るのさ。」
「本部に頼り切っていてはダメってことなのね。」
「ああ、マナー意識の向上に関して、マネージャーはプリンセス詩織の写真付き啓発ポスターを制作して何とかして行きたいと考えているんだ。
 他のことでも、近衛隊の到着で余裕が出来たから、今後は本部ともバランスの取れた作業配分を考えていて、今まで完成した物が送られて来たポップでも、これからはポップのデータをこちらでダウンロードし修正を加えた後プリントアウトして利用することになる、でも、そんな作業を近衛隊にお願いしたくは無いだろ。」
「そうね、でも、そのレベルでパソコンを扱える大人は限られているから私達が担当するしかないわね。」
「学習と仕事で必然的に時間が足りなくなりそうだけどルーシーは大丈夫?」
「う~ん、エミリーは耳慣れない単語を結構使っていたから、少し不安かも。」
「でもね、知らない単語でも一旦覚えてしまえば思考速度が上がるんだ、俺はマネージャーにそう教えられて重点的に学習したから、今日の話は問題なく理解出来たのさ。」
「ねえ、私達はそこから始めないとついて行けないって、ジョンからエミリーに伝えてくれない?」
「そうだな、後でメールを送っておくよ。」
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