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近衛予備隊-53 [高校生バトル-48]

 メールを送ったからかどうかは分からないが、翌日の授業には英語を教えてくれる近衛隊の隊員がエミリーの助手として来てくれた。
 ただ、それによって授業の進行は一気に早くなり、エミリーの話を聞いてるのは授業開始から僅かの内に俺だけとなった。
 他のメンバーは英単語の意味を調べ助手の説明を受けることに専念している。
 一時間ほどの授業を終え…。

「フロアマネージャーがあなたをサブにした理由が良く分かったわ。」
「エミリー、それで今後の方針は固まったのですか?」
「ええ、私はここに滞在中、兎に角ジョンに教えられるだけのことを教えて行く、他の人達にはその知識を吸収出来るだけの基礎から学んで貰い、私の講義内容を彼らに教えるのはあなたの役目ってどう?」
「メンバーに教えることで自分の理解度が高まると言うことですね。」
「効率的だと思うのだけど、あなたにとって今のペースはどうだった?」
「丁度良いです、今以上にペースアップするのであれば予習のヒントを事前に教えて頂く必要が有ります。」
「考えておくわ、取り敢えず休憩した後の課題は村の改革について、今考えてることを一時間でまとめられるかしら?」
「大きな視点で書き始め時間が有ったら詳細に踏み込んで行けば良いですか?」
「詳細まで踏み込まなくて良いから、まとめる中でメンバーに確認して欲しいワードとかピックアップし、それを助手に伝えながらにしてくれる。」
「今までに書いた物を利用するのは有りですか?」
「すでに文章にしたものが有るのなら、それをプリンセスに見て頂くつもりで見直し完成度を高められる?」
「はい、取り組んでみます。」

 一時間を使って今までに書いて来た案をまとめ直した。
 ほとんどシャルロットと相談しながら書いた案だから、その過程で彼女が戸惑った単語をピックアップしながらだ。
 それをエミリーのパソコンと共有…。

「あら、それなりの量が有るのね、しっかり読ませて貰うわ。
 この後、サブマネージャーとしての仕事と昼食を済ませてからの課題は、この村とあなた達の村を合併させた場合の問題点について、今まで合併と言う考えが無かったのなら、完成度は気にしないで良いわ、どう、村の合併は非現実的だと思う?」
「そう言う選択肢を考えたことは無かったですが、メリットは互いの村に有りそうですね。
 法的な問題まで調べた方が良いですか?」
「そうね、具体的に話を進めて行くことを想定して取り組んでみようか。」

 正直言って合併と言うことは全く考えて無かったことで、そもそも可能なのだろうかと思ったが、取り敢えず考え、調べてみることにした。
 ただ、法的な問題と言うワードに対するエミリーの反応は微妙、何となくネットで調べても簡単には出て来ないのではと勝手に判断、後回しにして、村の合併と言うことの可能性を考えてみることにした。
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