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近衛予備隊-46 [高校生バトル-47]

 プリンセスを迎えた翌日は部署毎に近衛隊担当者との顔合わせをするところから始まった。
 予備隊の幹部は、それぞれ重要な役割を任されているので、そのまま打ち合わせに入る。
 一般の隊員は自分の担当部署に付いたが、農業実習、建築実習などが再開され、店舗内で働く隊員はぐっと減った。
 店内作業担当も今後は作業時間が減らされ研修時間が増えることになっている。
 それはマネージャー達が打ち出した、成長する店と言うコンセプトに基づく。
 販売アイテム数を徐々に増やしながら、高額商品を扱う高級店として店員達の教育を進めて行くと言う方針は、客が店の成長を感じられたなら、リピーターは着実に増えて行くと目論んでのこと。

 今日から開店前と閉店前のパフォーマンスは近衛隊が担当する、状況を見ながら予備隊も参加することになると言われたが、開店前に見せて貰った彼らのパフォーマンスは迫力が有り予備隊とは全く違っう、練習しても参加出来るかどうかは微妙だと思う。
 もし近衛隊が次の滞在地へ移動した後もパフォーマンスを続けるのなら、形を根本的に変えるべきかも知れない。

 俺はフロアマネージャーの指示で、近衛隊メンバー五名に俺達の担当して来たフロアの説明をし質問を受け、その後の昼食は予備隊幹部の担当だと言うエミリーとフロアマネージャーと共に…。

「マネージャー、第三部隊は優秀だと聞いてたけど、ここまでとは思って無かったわ、マネージャーが育て上げたの?」
「育て上げたと言うより、大人の従業員より信頼出来ると感じてね。
 特に幹部達は頭が良くて素直なんだ、エミリー、この素直さと言うのは成長の速さに直結しているのだよ。」
「大人達がジョンに一目置いてると感じたのだけど。」
「英語の話せない人が多いし、判断力に問題が有ったりしてね。
 分かり易く書かれた指示書通りの作業が出来なかったり、明らかに指示書が間違っていても、それに気付けなかったんだ、それでうろうろしてる所をジョンに助けられることが多くてね、年齢は関係ないのだよ。
 ジョンを通して彼らが私に要求して来た事のほとんどを了承して来たことも有り、彼らにとってジョンは立派で頼れる上司なんだ。」
「成程、ルックスだけで選ばれた隊長ではないのね。
 マネージャーはジョンが現場から離れても大丈夫なの?」
「完全に離れる訳ではないからな、一日一時間程度サブとして動いてくれれば充分だろう、それよりプリンセスや近衛隊がいる内に沢山学んで欲しいんだ。」
「育てて行きたいと言うことなのね、分かったわ。」
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