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近衛予備隊-44 [高校生バトル-47]

 歓迎式典の開始時間がせまり、俺は整列した隊員たちに向けて…。

「さあ、いよいよ本番だ。
 俺達はこの日の為に訓練を重ねて来たのだからしっかりな。
 かと言ってミス無くこなすなんてのは可愛げがないとメアリーから言われている、ミスしても気にせず堂々としていよう。
 第三部隊の結成から今まで、俺達は確実に成長した、その姿を世界中の人達にしっかり見て貰おうじゃないか。」

 自分に言い聞かせた様なものだ。

 行進をし、大広場に整列、プリンセス一行の車列を待つ。
 大勢の観客に交じって大きなカメラも見えている。
 じっとしている時間が一番きついのだが、隊員達はぶれなかった。
 永遠とも思われる数分の後、車列が到着。
 プリンセスの車が所定の位置に止まる。
 車から降りられたプリンセスと目が合う。
 いや目が合った気がしたと言った方が正しい、まだ距離が離れていたからだ。
 それでも俺はプリンセスが俺に向かって微笑んでくれた気がして、変な緊張が無くなった。
 タイミングを図って号令を掛け儀式をスタートさせる。

 隊員達は皆誇らしげな表情をしているが目が合うと微笑んでくれた、自分も仲間と共にプリンセスを迎えられることが嬉しくて、メアリーからは凛々しくと言われてたのだが、まあ可愛げが有って良いだろう、なんて考えていた。

 歓迎のスピーチは、式を長引かせない為と、ご老人の挨拶は要らないと言うことで俺だけ。
 発音に気を付け何度も練習して来たが、本番では心の底からプリンセスを歓迎してる自分がいた。

 プリンセスの退場前、もう一度プリンセスと目が合った。
 これは気のせいでは無いと思う、お疲れ様とねぎらって下さったと感じたのだ。

 プリンセスの車を見送った後、俺達も退場、任務終了となった。
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