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近衛予備隊-41 [高校生バトル-47]

「プリンセスが野鳥と戯れる奇跡に関連して、ここへ野鳥研究の専門家がやって来る事になったのだけど、既に近隣のホテルは満室で宿泊施設に余裕はないだろ、そこで急遽キャンプ場建設を前倒しすることになったんだ。」
「研究の専門家がキャンプ場暮らしで良いの?」
「野鳥の観察をしている人達はキャンプ生活に慣れてる人が多いとかでね、ただ、テントと言っても軍が使う様なもので管理をしっかりすれば、俺達の家より住み心地が良いそうだよ。
 長期滞在でも問題無い様にしっかり建て、少なくともプリンセスの滞在中はそこを野鳥観察の拠点にするそうだ。
 ただ、彼らにテントで生活して貰うとしても、この先期間が長くなるかもしれないし、今後コテージを建ててキャンプ場運営をして行くことを考えると、上下水道を早めに完備しないと衛生上の問題が有るそうでね。
 で、寮の建設予定地として確保して有った土地とも近いから、一気に整備を進めた方が効率的だと言う話が出たそうだ。
 プリンセス詩織記念公園は野鳥観察施設も含めた形にして、規模を拡大したいと言う話も有ってね。」
「計画が変更されるの?」
「次に着工予定だった寮の建設用地が公園施設に転用されると決まれば、話は早そうなんだ。」
「プリンセスが小鳥達と自然に戯れる奇跡の動画が公開されてから、まだ間が無いのに…。」
「プリンセスの脳、チーム詩織も興奮気味だそうでね。
 野鳥カードの製造販売は承認されて急ピッチで制作中、プリンセスと戯れる鳥達のことをもっと知れたら楽しいと思う人が彼らの中にも少なからずいるそうだよ。
 野鳥達がプリンセスと仲良しなら、彼らも自分達の仲間だと言う人も居てね。
 プリンセスを迎える為に用意していた飾りつけには、鳥の姿を模した物が加えられることになり、作業を急いでる。
 今後、野鳥は店の売りとなり、プリンセスに関連する店舗ごとにシンボルとなる野鳥を決める事になったんだ。」
「この店はどんな鳥に?」
「個人的に鷹を推したら即座に却下されたよ、平和的な店のイメージにそぐわないとかでね、シャルロット、鷹でも良いと思わないか?」
「プリンセスの映像では鷹の登場で小鳥が逃げ出して終わるのも有るからでしょ、猛禽類は店のイメージに合わないわ。
 でも…、近衛予備隊第三部隊の象徴にするのなら有りかもね、他の部隊がそう言うことを考えていない内に宣言してしまうのはどうかしら、早い者勝ちってことで。」
「それは良い、明日にでも皆に諮って宣言しようか。」
「でも…、第一部隊や第二部隊が異論を唱える様なら、鷹を予備隊のシンボルにするのも有かな。」
「う~ん、そうなると近衛隊がどう考えるのかが…、予備隊が鷹で近衛隊が可愛らしい小鳥ではさすがにおかしいよな。」
「確かにそうね、近衛隊か…、武器を持たず戦わない軍隊…、ねえ、近衛隊には知恵の象徴フクロウを推薦してみたらどうかしら。」
「そうだな、俺達は近衛隊の知恵と力を借りて…、メアリーとも相談してみるよ。」
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