SSブログ

近衛予備隊-38 [高校生バトル-46]

 俺達は閉店後YouTube向けの動画を撮影することに。
 初日の報告と合わせプリンセス詩織関係グッズが品切れしたことを謝罪をし、世界的に爆売れしている為入荷が遅れるだけでなく入荷数も少なくなると説明。
 入荷量が落ち着くまでは店でのオークション販売とし、定価以上の利益は教育環境の充実に充てさせて貰うと発表した。
 その後はフリートーク…。

「ねえ、ジョン、私のプリンセスは女神様だったのね。」
「ルーシーのじゃない、小鳥達も含めたみんなの女神様だよ、俺達を守って下さっているね。」
「守られているって感じてる?」
「ああ、店のオープン初日からYouTubeでしか宣伝してないのに多くの人が来て下さっただろ、当然良からぬ輩も来るだろうと警備の人達は緊張したさ。
 でも、予想していた万引き犯が一人も現れず、混雑してて売り切れが出ているのに不満を口にする人は僅かでね、女神様の店だから悪い事をしては行けないと考える人ばかりだったのではないかな。」
「そっか、今日は沢山売れたけど、お店に並べる商品は大丈夫なの?」
「プリンセス詩織関連以外でも思わぬ人気での売り切れは有るけど、港の倉庫から今も運んでいてどんどん補充してるんだ。
 倉庫が空になる勢いだから船便を増便出来ないかと本部も動いていてね、天気さえ良ければ長くお待たせすることは無いと思う、プリンセスグッズ以外はな。」
「会社は儲かるのね。」
「儲かってくれないと、この周辺の村は貧乏なままさ。」
「その辺りが普通の会社とは違うのよね。」
「店の利益は周辺のインフラ整備や教育に使って貰える、お客さんにも会社にも感謝しかない、勿論プリンセス詩織にもね。」

 簡単な台本を用意し単なる金儲けだけを考えてる店で無いことをアピールした後は商品の宣伝も。
 
「ルーシーは何か気に入った商品有る?」
「これよ、マジックハンド、車椅子に座ったまま下の物を拾えるの。」
「なるほど。」
「こうやってジョンを掴んで引き寄せる事もね。」
「あらっ、私のジョンに何をする気かしら。」

 シャルロットとルーシーで茶番劇を繰り広げた後は、詩織近衛予備隊のパフォーマンス映像で締めくくることにした。
 これから毎日、開店前と閉店前に隊員三十名程度での行進とパフォーマンスを行う。
 初日の感触は悪くなかったが、リピーターを呼ぶ原動力に成れるのかどうかは分からない。
 まあ、俺達の役割は当初の予定以上に増えているのでパフォーマンスが必要なくなっても、クビになる心配はない。
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。