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近衛予備隊-22 [高校生バトル-45]

「第三部隊はトラブルが少ないと思ってたら、そうやって解決して来たのね。」
「私が込み入った話だと思うようなことでも、ジョンの視点ではどうでも良いレベルのことみたいで、女子と男子の違いでしょうか、大抵の女子はジョンにアドバイスして貰うと納得するのです。」
「そうなの?」
「確かにそうでしたが、最近難しい話が来まして教官に相談しました、教官はプリンセス詩織に相談してみるとか…。」
「ふふ、それなら直接プリンセスに相談すると言う手が有るでしょ、メールを使って。」
「そんな個人的な相談をするのは、相手がチーム詩織だとしても…。」
「プリンセスは個人的な相談にも積極的に応じて下さる方なの。
 もっとも私もプリンセスの脳の一部だから私が応えるかもだけどね。」
「メアリーもチーム詩織の一員なのですか?」
「そうよ、だからルーシー、隊員に関することなら私に直接メールしてくれて構わないのよ、内容によってはここのことを分かってる他の脳細胞に振るけどね。」
「私はプリンセス詩織とチーム詩織の関係が今一つスッキリしないのです。」
「ルーシーは考え過ぎなのよ、チーム詩織はプリンセス詩織として考え行動している、それが可能なのはプリンセスの考えに対して全面的に賛同してる人のみがチーム詩織の一員と成れるからなの。
 普通の組織との違いは、指揮系統によって上司の指示が絶対だったりするところを、チーム詩織では誰しもが時と場合によってトップになれるシステムを採用している所、だから私がトップになることもあるのよ、プリンセスの脳細胞としてプリンセスのことを考えながらね。」
「う~ん…。」
「簡単に言えば、プリンセス詩織が一人では出来ない事を実現させると言うのが私達の役目だと考えてくれたら良いわ。」
「そこに個人の考えは反映されないのですか?」
「プリンセスの意思から大きく外れさえしなければ個人の考えで動いて良いの、たまにプリンセスの考えから外れるような動きが有ることに他の脳細胞が気付いて、ディスカッションすることも有るのだけど、それもプリンセスの望んでいるところでね、そうやって脳が成長して行くのだとか。
 本当に重要なことはプリンセスに直接相談するのだけど、それはめったになくてね、プリンセスはお忙しいから少しでも彼女の時間を減らしたくないと脳細胞は考えているの。」
「直接相談した内容は脳細胞で共有されるのですか?」
「そうね、内容によっては全員で共有だけど、そんな重要なのは滅多にないかな。
 プリンセス発では無く各チームリーダーからの情報発信は凄く多いけどね。
 それらは整理され、自分の担当や興味関心によって取り込む情報を選び易いシステムになっているの、膨大な情報が脳内を飛び交っているから選ばないとね。」
「それを可能にしてるのがコンピューターなのですね。」
「ええ、だからここでもネット回線の整備は最優先、使える様になるまでは苦労したのよ。」
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