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近衛予備隊-17 [高校生バトル-44]

 村へ帰ってシャルロットに予備隊への前倒し入隊の話をした。
 彼女は大喜びで、翌日には入隊希望者を取りまとめ、直ぐに前倒し入隊の準備を始めた担当教官との調整を始めてくれたおかげで、俺は隣村の見学で増えた作業、そう、トイレに関することを調べたり、プリペイドカード関連のシステムを学習する時間を持つことが出来た。
 彼女が教官達との話をすべて英語でしていることも有り彼女の評判は上々、俺も鼻が高い。
 俺達の時とは違い、詩織近衛予備隊のことは村で認知されているので、新隊員の入隊手続きは簡単に進み、登録した女子全員はシャルロット副隊長の配下として店内業務を中心に学ぶことになった、ルーシーは先輩副隊長としてそれをサポートする。
 また、七名の男子はそれぞれの希望によってチームに振り分けられた。
 こういった作業が順調に進むのは教官と俺達の信頼関係がすでに出来ているからだと思う。
 教官は俺達を隊のスタート時から大人扱いし尊重してくれた。
 スタートから間もない頃はそれに応えられない奴もいたが、今は彼らなりに感じたり考えもし皆その意味をそれなりに理解した様だ。
 隊長として俺はそれを踏まえて新隊員たちに…。

「みんな入隊してくれて有難う。
 これから、今までの学校とは違った学習をして行くのだが、俺から話しておきたいことは、みんなはここで大人として扱われると言うこと、その意味を一人一人が考え理解し大人として行動して欲しい、でも、分からないことだらけだと思うから、教官に相談したり、教官には話しにくかったら、俺や副隊長、各チームのリーダーに相談してくれて構わない。
 俺達は仲間だからな。」

 新隊員に向けての言葉としては妥当な所だと思ったのだが、自分の間違いに気づくまで時間は掛からなかった。
 彼女らは大したことでなくても俺に相談…、いや相談とは言えないことも、俺は彼女達に見つからない様に慎重に行動しないと自分の作業に支障を来たすことになった。
 シャルロットと付き合ってることは皆が知ってる筈だが。
 ルーシーは…。

「ジョン、第二夫人どころか第十夫人ぐらいまではあっさり行きそうな雰囲気ね。」
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