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近衛予備隊-01 [高校生バトル-43]

 俺はジョン、七人兄弟の四番目で田舎の村に住んでいる、学校へ通い、家の手伝いをする普通の十四歳だ。
 そんな俺は今、少し緊張している、いや少しでは無い。
 学校の授業が終わった所で集められたのは俺と同年代の六十人。
 その前に登場したのは軍服を来た五人の人達。
 軍服姿だが普通の国軍と明らかに違うのは制服が違うだけでなく、五人の男女全員が恰好良いこと、もし彼らが国軍だとしたら若くてもかなりのエリートだろう。
 誰かが間違ったことを口走らないか心配になるが…、いやその前に彼らがこんなみすぼらしい学校へ何をしに来たのか分からない。
 緊張しているのは自分だけでは無い様で静まり返ってる俺達に対して…。

「こんにちは、私達は詩織近衛隊のメンバーです。
 今日は皆さんにお願いが有って来ました。」

 詩織近衛隊って何だ?
 自分はそう思ったのだが、少しだけ上がった声からは嬉しさが感じられた、知る人ぞ知る存在なのだろうか?

「私達のことを知ってる人はいますか?」

 手を上げたのは一人だけ。

「どんな形で知ったのか教えてくれる?」
「はい、プリンセス詩織のことは姉が教えてくれました。
 美しいだけでなく生活に困ってる人の味方、女神さまだと。
 詩織近衛隊の皆さんはプリンセス詩織の護衛だけではなく、それぞれが特技を活かして様々な活動をしていると聞いていました。
 この国へも近い内に来て下さると聞いていましたが、まさか私達の学校に来て下さるとは思ってなくて、ドキドキしています。」
「有難う嬉しいわ。
 今から色々説明させて貰うのだけど、みんなが理解するには時間が掛かると思うの、みんながプリンセス詩織の活動について理解する手伝いをしてくれたら嬉しいのだけどどうかしら?」
「はい、喜んで。」
「さて、皆さん、プリンセス詩織は彼女が話してくれた通り弱者の味方で、詩織近衛隊はそのお手伝いをさせて貰っています。
 今日は私達と共に活動してくれる詩織近衛予備隊へのお誘いで来ました。
 用の有る人、興味の無い人は何時でも帰ってくれて構いません。
 ただ、興味は有るけど用が有って帰らなくてはならない人は、うちのメンバーに声を掛けてから帰って下さいね。」

 話をしてる人は村にはいないタイプの美人でこの国の人では無いのかも知れない。
 話はまだ全く分かってないが、彼女の話を聞かずに帰るなんて考えられなかった。
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