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バトル-416 [高校生バトル-42]

「詩織、野鳥との戯れは、ホントの奇跡だと実証出来そうなのか?」
「良く分かりませんが、今日は私と体格の近い女性近衛兵に私の衣装を着て貰い同じ条件での撮影を試みたそうです。」
「どうだった?」
「美人なのに男の一人さえ近寄って来なかったそうで、寄って来るのは蠅ばかりだったとか…。」
「だろうな。
 小鳥の行動について何か分かったことは有る?」
「村人達は、改めて思えば私がここに来てから鳥がかなり増え、害虫が減った気がすると話してるそうです。」
「でも、野鳥が詩織に近づくことは無かったのだよな。」
「外に出る時は何時も近衛に守られていましたので。
 それで今日は試しに村の広場で、近衛にも少し離れて貰い撮影をしてみました。」
「野鳥は?」
「何故か来てくれましてね、先回と同じ様に六種類、前は猛禽類のご登場で終了となったのですが、今回は見物の観光客が集まり過ぎての終了となりました。」
「どんな衣装で?」
「グッズとして販売されているもので、特別なものでは有りません。」
「小鳥に愛される女神さまか…、このエリアの人達が詩織を好きなのと同じなのかな。」
「何とも言えません。」
「このエリアだけで詩織の人気度が急激に上がったのは奇跡的なことだと思っていたが、小鳥たちもだとすると本物の奇跡だよ。」
「どうですかね、ただ、遠江王国の野鳥観察会に参加した時は、解説の先生が何時になく野鳥が凄く多いと話しておられたことを思い出しましたし、うちでツバメが毎年多くの巣を作っているはご存じでしたよね?」
「確かにツバメの巣の多さは話題になっていたな、詩織の持つ何らかの波長が鳥やこのエリアの人達、そしてチーム詩織のメンバーに影響を与えているのかも知れない。
 非科学的だと言われそうだが、近くに人が居なければ鳥は寄って来るのだろ?」
「これからも試してみないと分かりません…。」
「遠江王国で暮らしてた頃はツバメ以外、寄って来なかったのか?」
「一人きりで屋外にいることが有りませんでしたので。
 でも、自然に囲まれ野鳥の多い所だとはずっと思っていました。」
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