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バトル-414 [高校生バトル-42]

「詩織、今日は撮影に行くのだろ、奇跡は起こせそうなのか?」
「どうですかね、YouTubeチャンネルのスタッフ達が色々検討しているのですが、奇跡と言っても色々有りますし定義も微妙です、ドラマの演出として上手くまとまれば良いのですが。」
「奇跡と言われてることの多くは作り話、結局は演出次第だろうな。
 ただ、詩織は奇跡的な成功を経験している、奇跡を起こせる存在、女神としての詩織が認知されて行けば、普通の株式会社とは全く違う存在になって行くと思っているのだが。」
「それは、社会的弱者を救済しつつ営利企業としての株式会社を成立させた、お兄さまの活躍が有ってのことですし、そもそも奇跡と奇跡的では意味あいが大きく異なるのでは有りませんか?」
「奇跡は起こせなくても奇跡的なことは詩織ならこれからも起こせそうな気がしているよ。」
「根拠は?」
「チーム詩織が今のまま、もしくは拡大しつつ組織を維持出来たら組織論を考えている人は奇跡的を通り越して奇跡だと思うだろうし、一般の人達も流石に気付くだろ、特異な組織を生み出し維持発展させてる詩織と言う存在の偉大さにね。」
「確かに特殊な立場になってはいますが、そこまででは無いと思います。」
「はは、面会を求めてやって来る多くの来客達が何を考えているのかは分かっているよな。」
「分かってはいても全てにお応え出来る訳では有りません、相手の立場を尊重する為だけにお会いしてる方が多いのです。」
「やはり経済的な支援を求めて来るのか?」
「村への投資額が注目されていますので、でも、私達がどれだけの借り入れをしているのかに気付いていない人もいまして、経済のことが分かっていない国会議員にお金の話をされましてもね。」
「そんな人達には、豊かではない地域の村に綺麗な建物を建て人を雇うなんて考えられなかっただろう、失敗すると思っていたら店が大繁盛だから奇跡だと思っているかも知れない。
 目に見える奇跡を起こせなくても、ここでは奇跡的なことを沢山起こしているのだから、それこそが奇跡だよ。」
「そうですね…、奇跡ではなく奇跡的とすれば話は作り易くなるのかも知れません。
 チーム詩織の力を持ってすれば…、実は日本の公営ギャンブルで勝てるのか、と言う実証実験をしていましてね、十万円の資金で始めたのが一億円を超えそうなのです。
 それなら奇跡的と言えるかと…、でも公表してしまうとギャンブルを助長しかねませんね。」
「そんなこともしてたのか。」
「村で博打が流行っていますのでギャンブルとはどんなものかと思いまして。
 結果は、面白がって参加してくれたメンバーが徹底的にデータ分析をした成果で、災害被災地を支援する為の基金にする予定で継続しています。」
「ギャンブルで基金作りか…。」
「参加メンバーはデータ処理研究の一環として取り組んでいまして、かなりの労力を使っています。
 その労力を考えたら奇跡的とは言えないかも知れません、ギャンブルで勝つにはそれなりの労力を必要とすることが分かりました。」
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