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バトル-411 [高校生バトル-42]

「こちらの言いなりというのもどうかと思いますが、村造りを進めたことで、今、改めて企業城下町と言う存在を見直しています。
 ここは大企業が展開する企業城下町とは異なり小規模ですが、住民のほとんどがうちの社員で、村と会社は一体と言えます。
 社員である住人の権利をしっかり保証し住み易い環境を維持、うちにはそれだけの力が有ります。」
「だから詩織姫の影響力が絶大なものになっているのだよな。」
「社会的には偏った村なのですが、村社会を考えると効率的な面も有りますので小規模企業城下町の可能性を考えているのです。」
「我々が展開してる企業は小規模ばかりだから日本では難しそうだな、でも、この村と同じ形態の村は詩織の滞在先として増えて行くのだろ。」
「はい、その過程でどの様な弊害が出て来るのかは分かりません、ただ、公正な選挙は難しいと思いませんか?」
「それは仕方ないと思うよ、日本でも組織票と呼ばれる票が有り、結局は利害が絡んでいるだろ。
 次の総選挙で我々の党が議席を伸ばせるかどうかも、ある意味我々の組織票がカギを握っているからな、選挙なんてそんなものさ。
 村を住み易くしていたら、自然と企業の思い通りになって行くのではないか。」
「ええ、そこは意識していまして日本でも私達の企業城下町を作れたらと考えたのです。」
「地方自治体では立候補する人がいない所も有るぐらいなのだから、細かいことは気にしなくて良いと思うよ、ただ、小規模な企業城下町的なものを作れるのかな? 日本で。」
「中小企業単独では無理ですが、うちに関係する協力企業との関係を強化し地域振興を企業グループが担うと考えたら、大企業の企業城下町とは違った形になりますが、私達の思惑に沿った街づくりが可能にならないでしょうか?」
「今までの関係を更に強化して行くと言うこと?」
「ええ、グループ企業の結びつきを更に上げて行くことで効率が良くなります、ただ、グループ外との関係性がどうなるのかは進めてみないと分かりません。」
「中小企業が繋がりを強化した所で大した影響はないと捉えられるか、社会環境に問題が生じるのか…。
 試せそうな所は有るのか?」
「五か所ほど候補を上げて貰いスタッフが調査してくれています。」
「情報が上がって来たらこちらへも流して貰って良いか?」
「はい、勿論。」
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