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バトル-409 [高校生バトル-41]

「お兄さま、今日は村人と交流されて如何でした?」
「雅から聞いてたことを確認したと言う感じだったよ、詩織の人気ぶりも含めてね。
 コテージの建設現場にも案内して貰ったが長屋の様な住宅になるのだね。」
「ホントはそれなりの生活水準を維持したいと考えていたのですが、家族を呼び寄せたいと言う希望が多くて、コテージは村内に点在させるより、まとめて建てれば様々な物を共用出来て効率的だそうです。
 一人に一つのトイレやシャワールームは彼らにとって贅沢過ぎるのでしょう。
 ここは入浴習慣が無い代わりにシャワーなのですが、シャワーの無い家では服のまま屋外で水浴びをして体を洗っていたそうです。」
「うん、綺麗なトイレとシャワールームが完備されてるだけで生活水準がかなり上だと聞いた、貧困層の生活水準はかなり低そうだな。」
「ですね、総合的に考え、建設中の寮もその運用を見直すことになりそうです。
 今の村人達は生活水準を一気に上げることでモチベーションを高められたと言う側面は有るのですが、家族で暮らすことを優先することになりました。
 生活環境をそれなりに整えられたら、余暇をどう過ごすのかを考えて行きたいです、一部のギャンブル依存は根が深そうで。」
「スタッフは金銭のやり取りでは無く負けたら罰ゲーム的な形に持って行きたいと話していたよ。」
「罰が金銭を失うよりも厳しいことにならなければ良いのですが、遊び感覚の延長が行き過ぎたことにならなければ良いのですが。」
「その辺りのことは詩織が話せば従うのではないか、詩織に対する忠誠を語る人は何人もいたぞ。」
「忠誠心と言う言葉は主従関係に有る様で抵抗を感じているのですが、ここを離れるまでに話しておくべきなのでしょうね。」
「離れた後も詩織の影響力は残るだろ?」
「スタッフはこの村にとって君主的存在は必要だと考えていまして、映像を通して定期的に話して欲しいと言われています。」
「お兄さまは、そう言った存在について、どう思われます?」
「彼らにとっては色々な意味で必要だと感じたよ。
 詩織の存在が有るから皆がまとまっていると話すスタッフもいたからな。
 目に見えない神的存在より、企業のトップとして安定した生活環境を提供してくれている詩織と言う美しい女性を信仰の対象にしたとしても全く不思議ではない、この事業を成功させるには精神的な支えとしても詩織の存在は大きいと思うよ。」
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