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バトル-405 [高校生バトル-41]

「雅、今日は何してたんだ?」
「村人との交流、詩織の妹分と言うことで時間を作ってくれてね、色んな人がいて色んな話が聞けたわ、皆さんここでの暮らしに満足してるみたいよ。」
「もう慣れたのかな?」
「ええ、始めの内は互いに知らない人ばかりで不安だったのが、今では共に働き共に遊ぶ仲間として信頼していると話してくれた。
 ただ、勤務評価の高い人から家族や元カノを呼び寄せる相談をしているから、村はこれからも変わって行くのだとか、博打で負けっぱなしの人は興味ないと言ってたけどね。」
「住まいは家族を呼んでも大丈夫な広さか…。」
「それでも大家族だと無理が有るから調整をしてるの。」
「調整?」
「博打で負けてる人に広い居住スペースは必要無いでしょ、だからそんな人達は、まとめて同居させ部屋を確保して大家族でも呼び寄せられる様にするのよ。」
「成程、でも呼び寄せる中に子どもがいたら教育の問題が出て来るよな。」
「そこはスタッフが張り切ってたわ、この国の教育状況を考えたらホームスクールレベルで充分、大人達が分担して教えることで、色々な大人と触れ合えるメリットが有るのだとか。
 日本の子どもが接する大人の数は限られているけど、ここでは大勢の大人達から様々なことを学べるのではないかって。」
「核家族で親戚付き合いが少ないと、ホントに限られてしまうそうだな、しかも教師や習い事の先生に偏って。」
「うちは違うけどね、姪や甥たちは人見知りになる事が許されないレベルで可愛がられているでしょ。」
「雅もそうだったな。」
「はは、中学の頃は私を甘やかし過ぎだと思ってたけどね。」
「甘くしても問題ないと分かっていた。
 ここにやって来る子ども達も大勢の大人達に可愛がって貰えると良いのだが。」
「衣食足りて礼節を知る、彼らは衣食住が足りているのだから大丈夫よ。」
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